更年期と似た他の病期13|「物忘れ」は実は「若年性認知症」かも?

更年期と似た他の病期13|「物忘れ」が増えたのは、実は「若年性認知症」かも?

更年期になると、「物忘れが増えた」「うっかりミスが増えた」という症状も出やすくなります。

 

これも、「女性ホルモン」の減少が原因で、記憶力を維持する「神経伝達物質」が減少するため。

 

体が「ホルモンの減少」になれてくれば、徐々に症状は落ち着いてきます。

 

でも、ここで注意したいのが、実は、「若年性認知症」だったというケース。更年期に出やすい「物忘れ」とよく似た症状が出るため、対処を誤ることも少なくありません。

 

更年期とよく似た「若年性認知症」の症状

物忘れが多い、うっかりミスが増える、怒りっぽくなる、気持が不安定になる、落ち着きがなくなる

 

「認知症」は、高齢者だけではなく、40代でも発症する病気です。
この場合は、放置していても「自然治癒」することはなく、「どんどん進行」してしまいますから、早めの治療が必須になります。

 

ここでは、若年性認知症の症状と更年期の違い、対処法について、詳しくご紹介していきましょう。


「若年性認知症」って、どんな病気?

64歳以下で発症する認知症=若年性認知症

 

「若年性認知症」は、64歳以下で「認知症」を発症することで、いま全国に、約4万人の患者数がある疾患です。

 

女性の場合の発症年齢は、平均で約51,6歳。ちょうど、閉経する時期と同じです。

 

しかも、40代前半ごろから増加するのも、更年期と同じ。「更年期の症状」と間違えやすくなるのも、無理からぬ時期です。

 

「これが理由かどうか?」は定かではありませんが、「若年性認知症の発症」に気づくのは、本人よりも、家族というケースが多いのが実状。

 

中でも、「物忘れ」はその顕著な初期症状といわれています。

 

もっと詳しく、家族が気づいた症状の内訳をみると、こんなデータが厚生労働省から出ています。

 

家族が気づいた「若年性認知症」の症状

「もの忘れ(50%)」、「行動の変化(28.0%)」、「性格の変化(12.%)」、「言語障害(10%)」

 

※上記データの参照先:厚生労働省発表報道資料(平成21年3月19日分)より


「若年性認知症」の種類とは?

認知症には、原因別に、いろいろな種類がありますが、主なものは2タイプ。

 

「脳血管性認知症」と「アルツハイマー病」です。

 

これ以外では、「頭部外傷の後遺症」「前頭側頭型認知症」「アルコール性認知症」などがあります。

 

ここでは、主な2タイプを詳しくご紹介していきましょう。

 

「脳血管性認知症」…小さな脳梗塞が積み重なって起こる認知症

 

若年性認知症の約40%を占めるのが、「脳血管性認知症」です。

 

(原因)

脳内の毛細血管で起きた、症状が出ない程度の小さな「脳梗塞」が積み重なり、脳の機能に障害が出てくるタイプ。症状が突然現れ、段階的に進行していきます。

 

(症状)

まず最初の症状は、「物忘れ」。この段階では、日常会話や意思の疎通に問題はないケースがほとんど。

 

重度になると意思の疎通や会話、動作が難しくなり、周囲のことに対する関心がなくなっていきます。「同じことを何度も聴く」のも、脳血管性認知症の特徴です。

 

アルツハイマー病…脳が委縮して障害が起こる認知症

脳血管性認知症に次いで多いのが、「アルツハイマー型」で、若年性認知症の約25%が、このタイプです。

 

(原因)

脳内に、異常なたんぱく質がたまり、正常な神経細胞を壊し、脳がだんだん萎縮して障害が出るタイプ。症状が緩やかに進んでいきます。

 

(症状)

第1期:「最近のこと」を忘れる症状が出始めます。判断力や思考力が低下し、周囲の事に対して無関心、無気力になります。
第2期:「昔のこと」も忘れ、意思の疎通が難しくなります。身の回りのことができなくなります。
第3期:寝たきり状態になり、人格も崩れていきます。


「認知症」と「更年期の物忘れ」の違いとは?

非常によく似た症状が出る「更年期」と「若年性認知症」。
その違いを見分けるには、どうすればよいのでしょうか?

 

「物忘れ」以外の症状の有無を確かめる

「記憶力」に問題が起こるのは、どちらも同じですが、「若年性認知症」の場合は、ほかにも様々な症状が併発します。

 

更年期が原因ではなく、「若年性認知症のみ」に起こる症状は、以下ようなものがあります。

 

若年性認知症に出る症状

・物忘れしたことを、認めない

・性格が変わった

・被害妄想(ものを盗まれた、大切なものがなくなったなど)

・幻覚症状が出る(亡くなった人が見えるなど)

 

このほか、単なる「物忘れ」ではない症状も、よく出やすくなります。

 

今まで当たり前に出来ていたことが、出来ないケースは危険!

・「スーパーで何を買ったか思い出せない」ではなく、「スーパーに行ったこと自体を忘れている。

・「何十年も作ってきた料理の味付けが変わる」※みそ汁の味つけなどによく出ます。

 

自己診断ではなく、家族に確認を!

 

もし、上記のような症状を家族に指摘されたら、認知症の疑いがある状態です。

 

認知症は、早めの処置次第で、進行を抑えられる可能性がある病気です。

 

まずは、更年期なのか? 認知症なのか?を、正しく把握することが大事です。

 

少しでも思い当たることがあれば、早めに病院で受診することが、必要不可欠な対処法です。

認知症を防止するには、予防が大事!

決して他人事ではない認知症の現実

 

「若年性認知症」の罹患数は、約4万人ですが、いわゆる65歳以上の「認知症」の患者数は、なんと200万人以上! 

 

これは、高齢者の10人に1人は、認知症というほどの数字です。

 

いまはまだ、現実感がないとしても、近い将来、他人事ではなくなるほど、認知症は身近な病気。

 

少しでも防止できる方法があるなら、今からやっておくべき健康対策のひとつです。

 

血流改善は、認知症予防に必要不可欠

 

認知症の原因で、いま最も多い「脳血管性認知症」は、脳内の血流不全が原因です。

 

つまり、認知症の遠因は、「血流の悪さ」。もう1つの「アルツハイマー型」の原因は特定されていませんが、他のさまざまな生活習慣病を想定しても、「血流を良くすること」は、まず第一に必要な予防策です。

 

血流が悪くなる最大の原因は、「自律神経の乱れ」です。
なぜなら、「自律神経」こそが、血流をコントロールしている司令塔だからです。

 

更年期の不調も、この自律神経の乱れが原因ですから、いかにこの対処が大事かは、自然とおわかり頂けるはず。

 

自律神経は、さまざまな要因で乱れますが、最も影響が大きいのが「ストレス」については、ぜひとも知っておくべき基礎知識です。

 

※ストレスについては、下記で詳しくまとめています。ご参照ください。

 

 


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