月経とうつの深くて不快な関係「PMSとうつ」

月経前になるとうつが悪化する?! PMSとうつの関係性とは?

更年期に関わらず、多くの女性の悩みのひとつになっているのが、PMSです。

 

PMSとは、「月経前緊張症候群」と呼ばれる症状で、月経前になると、精神的にイライラしたり、落ち込みが激しくなる、身体がむくむなどの身体症状も現れます。

 

このPMS自体は、うつを引き起こすとは、考えらていないのですが、うつ病がベースにある場合、その症状が、月経前になるとひどくなる傾向があります。

 

せっかく、うつの症状がおさまってきていても、この時期になると、症状がぶり返すことも、少なくありません。ここでは、うつとPMSの関係について、解説します。

 

月経前に起こる!PMS(月経前緊張症候群)の症状とは?

 

PMSをかかえていると、月経前になると、身体的、精神的に、さまざまな症状が現れます。

 

PMSの主な症状

■精神的な症状
・イライラする
・攻撃的な気持ちが続く
・怒りっぽくなる
・憂鬱な気持ちが続く
・落ち込みやすくなる
・気力がわかない
・訳もなく、涙が出る

 


■身体的な症状
・頭痛や肩こりがひどくなる
・下腹部に鈍い痛みが出る
・腰痛がひどくなる
・吐き気やめまいが起こる
・手足が冷えて、血流が悪くなる
・体がむくむ
・便秘がちになる
・疲れやすくて、身体がだるくなる

 

PMSの症状は、月経前の、ある一定期間に現れます。子宮内で、排卵が起こり、黄体ホルモンが増える時期に症状が出始め、月経が始まるとおさまるのが一般的ですが、個人差があります。

 

身体的な症状で、身体がむくみやすいのは、黄体ホルモンに、水分をため込む働きがあるためだといわれています。精神的な症状がでる原因は、いまだに明らかになっていませんが、月経前になると、女性ホルモンの分泌による影響で、神経伝達物質に影響を及ぼすためだと考えられています。

 

更年期に、うつを患っている場合、このPMSが現れやすくなります。そのため、今まで、PMSの症状がなかった方でも、月経前にうつの症状がひどくなる場合があるので、注意が必要です。

 

PMSの症状を軽くするには?

更年期うつを患っているだけでも大変なのに、PMSの症状に悩まされるのは、余計につらいものです。

 

PMSの症状を、できるだけ緩和するには、どんな方法があるのでしょうか? PMSを緩和する方法を、いくつかご紹介しましょう。

 

処方されている抗うつ薬をきちんと飲むこと

 

うつの治療を行っている場合、ほとんどの方は、抗うつ薬を服用していることでしょう。抗うつ薬にも、いろいろありますが、中でも、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、女性ホルモンの減少で低下しているセロトニンを補う働きがあります。

 

まず、かかりつけの医師に、「生理前になると、症状がひどくなる」ことを、きちんと伝えておきましょう。その上で、服用している抗うつ薬で効果があるのかどうか。実際に、服用してみて、症状が改善されているのかを、医師と一緒に検証していきましょう。

 

ストレスをためこまない

 

何らかのストレスが、更年期うつを発症した大きな原因になっていますが、闘病している現在も、新たなストレスをかかえると、PMSを発症しやすくなります。

 

もともと、月経前は、女性ホルモンの関係で、セロトニンが減少する傾向にあります。ここにストレスが加わると、セロトニンの欠乏状況に拍車をかけますので、注意が必要です。

 

ストレスの原因となるものを、できるだけ解消し、ストレスをためこまないようにすることが、症状を緩和させる上で、とても重要な対処法になります。

 

バランスの良い食生活を送ること

 

PMSの症状がひどくなる原因のひとつに、食べ物が関係していることもあります。うつの症状を緩和させる上でも、重要な栄養素となるのが、大豆イソフラボンや、ビタミンB6、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルです。

 

また、血糖値の低下も、脳内のアドレナリンを不安定にしますので、質のいい糖質を欠かさず摂ることも必要です。

 

積極的に摂りたい食べ物

 

大豆製品(イソフラボン)…豆腐、納豆、みそなど
海藻類(ミネラル)…ワカメ、昆布、ヒジキ、海苔など
玄米やソバ(ビタミンB6、糖質)→ニンニクや大豆などにも多く含まれています。

 

適度な運動をする

 

ウオーキングなどの有酸素運動は、PMSの症状を緩和させることがわかっています。
うつ症状で、動けないうちは、運動をするのは、なかなか難しいものがありますが、外に出られる状況なら、軽めのウオーキングを日課にすることで、症状を緩和させることができる可能性があります。

 

日中、外で太陽の光を浴びることも、脳内で不足しがちになっているセロトニンを増やすことができます。よく晴れている日は、できるだけ、外を歩いてみましょう。
歩く時間は、20分〜30分程度で充分です。

 

■医師と相談したい、その他の方法とは?

 

PMSの症状緩和には、ピルを飲むことも有効という話があります。
ピルは、避妊薬という印象が強いものですが、体内の女性ホルモンの状態を、妊娠しているときと似た状態にする働きがあり、排卵を抑制するため、生理痛やPMSの軽減に効果がある薬でもあります。

 

うつの治療をしながら、ピルを併用するのかどうかは、かかりつけの医師と相談をする必要があります。月経困難などの症状は、心療内科にかかっていても、婦人科へ行くよう促されることもあります。その場合は、うつの治療をしていることを婦人科の医師に伝え、善処してもらうように依頼するようにしましょう。


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