更年期障害の漢方治療の成功の鍵

症状改善できるかどうかは気持ち次第?更年期の漢方治療〜漢方治療の体験記3〜

漢方医に通院し始めて、約3か月がたちました。

 

その都度変わる漢方薬の処方ですが、更年期障害で落ち込んだ心の調子を改善してくれようとしていることが、処方を見ているとわかります。

 

4回目の受診内容は、下記の通りです。

 

4回目:桂枝加竜骨ポレイ湯(けいしかりゅうこつぽれいとう)

 

更年期障害の治療体験記漢方

 

前回、風邪の治療を優先していた処方は、心を落ち着ける処方に変わりました。

 

この漢方薬は、精神を安定させる薬で、腹部を温め、心をリラックスさせる効果があるものです。

 

ストレスが多く、イライラすることが多かったり、うつ症状や不眠、不安感、疲労感なども緩和するとのこと。この生薬と合わせて、粉薬の漢方薬も処方されました。

 

*桂枝加竜骨ポレイ湯(けいしかりゅうこつぽれいとう)

シャクヤク 12g
タイソウ 4g
ボレイ 3g
ショウキョウ 1g
カンゾウ 2g
ケイヒ 2g
リュウコツ 3g
コウブシ 6g
トウキ 3g
ビャクジュツ 4g
ブクリョウ 4g
ゴシツ 5g
ドクカツ 1.5g
キョウカツ 1.5g
ヨクイニン 6g

 

あわせて処方された粉薬の漢方薬

 

・ツムラ四逆散エキス顆粒(医療用)…炎症を鎮め、胃炎や胃潰瘍症状に効く薬。神経症や不眠などの心の調子が悪いときにも処方される漢方。
・ツムラ当帰建中湯エキス顆粒(医療用)…血行を良くして貧血を改善する漢方薬。生理痛や下腹部痛にも処方されます。
・フェロミア錠…漢方薬ではありませんが、貧血に処方される薬。

 

このとき、健康診断で、貧血と診断されていました。

 

漢方の先生に診断表を見せて、貧血治療もしてほしいとお願いした結果、貧血対応の薬も処方していただいた内容です。

 


漢方治療を受けた管理人の感想

漢方治療で効果があるかどうか?これは、その人の体質や漢方に対する信頼度次第なのではないか、というのが、管理人の結論です。

 

漢方薬での治療は、西洋医学の処方や薬が身体にあわない人や、自然由来の薬で症状を治したいという方に、最も適しているものなのだと思います。

 

ただ、劇的に症状がおさまったり、楽になったりするわけではないので、漢方に対する信頼をもてるかどうか。治療には、長い期間がかかるということを、理解できるかどうか。この2点が、とても重要になります。

 

管理人の場合は、この長期にわたる治療という点が、結果的に自分に向いていないと判断せざるをえませんでした。症状の改善を急ぐ方や、すぐに結果が欲しい方には、ある意味むいていないのかもしれません。

もちろん、実際に、漢方での治療が効果を発揮している方もいらっしゃいますので、漢方を試してみたいと思ったら、まずは、迷わず受けてみること。その上で、ご自身で判断されるのが、もっとも得策なのではないかというのが、管理人の結論です。

 

管理人の漢方治療は、4回目で終了します。これは、自らの判断で、通院しなくなったためで、治療が終了したわけではありません。

 

この頃、たくさんの治療法を試した中で、管理人が一番困っていた症状「うつ」を治すには、薬よりも、考え方やものの見方を変えることが、もっとも必要だと感じたためです。

 

症状を改善していくには、ご自身が一番信頼できる方法を探して、ある意味、躊躇せずにいろいろ試す。その上で、本当に自分に必要だと思える方法をとることが、一番の近道なのではないかというのが結論です。効果的だといわれている方法でも、「治る」と思えない方法では、うまくいきません。「病は気から」ということわざがありますが、気持ちはとても重要です。

 

管理人は、漢方治療を否定しているわけではありません。いろいろな方法にも、向き不向きがあるということ。何が向いているのかは、人によって違うといこと。そのことだけは、管理人が体験してわかったことです。

 


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