更年期うつ停滞期にやって失敗したこと

更年期うつの治療体験記|うつの治療中にやらない方がよい3つのこと

更年期うつから回復するために、治療法以外にも、さまざまなことを試しましたが、何気にやってみて、大失敗したことがいくつかあります。
これは、あくまでも、管理人のケースですので、必ずしも当てはまるとは限りませんが、ご参考までにご覧ください。

 

占いや手相はできればやらない。占いで大きなことを決断をするのは避ける

 

 

うつになると、将来への不安が募ります。これから先、どうしようか…。
そんな不安から、うつの初期症状が出始めていた時期に、占いに行ったことがあります。

 

占いというものは、本来、自分に迷いが生じたときに、何かを決断したり、背中を押してもらうためにゆくものなのだと思います。この時期、どうしていいかわからなくて、占い師にすがる思いがありました。

 

私が行った占い師は、地域でもそこそこ有名な人で、以前にも何度か行ったことがある人です。ある意味、手厳しい助言で有名な人でもありました。私は、ちょうどそのとき、いろいろなことがあって、大きな仕事をやめた時期でもありました。

 

占い師の言葉は、開口一番、「一番最悪の時期に、仕事をやめてしまった。なぜ、その前に来なかったのか?」というお叱りから始まりました。これから先のことも、ほとんどろくな選択肢がなく、運が少しは開けるのは、これから何年も先という話でした。

 

いくつかのあまり運のよくない選択肢の中でも、一番ましなのはこの道という話があり、その後、私はその選択肢に従うことになります。結果的には、その選択肢を選んだことで、本格的にうつ病になりました。

 

うつ病になったのが、占い師のせいだといいたいわけではありません。ただ、うつ症状が出ているときに、占い師に頼るというのが、よい選択肢ではなかったということだけは、間違いありません。

 

占い師は、占いを受けている側の、心の不調などまでは、わかりません。占いに来ている以上、見えたものを話しているだけなのだから、責められる筋合いもないのも、たしかです。しかしながら、心が不安定な時期に、占いに行って、大きな決断をするのは、危険を伴う可能性があるというだけは、今にして思えば避けておきたかった一番大きな失敗です。

 

うつのときにやる、占いが危険だと思う理由

 

・生年月日から占う内容は、運が悪いのは持って生まれた運命だと感じてしまいます。
うつになっているのも、宿命。いま苦しいのも、宿命。こうなると、悪い結果を聴いたときの落ち込み方が半端ありません。

 

・占い師にもよりますが、いいこと、悪いことをズバズバと話す占い師の言葉は、聴いた後に跡をひきます。気にしないでおこうと思っても、頭から離れません。結果的には、その言葉に縛られて、選択肢はそれしかないのだと思い込んでしまいがちになります。

 

・占いの結果を聞き流せないと思う精神状態のときは、占いそのものが落ち込みの大きな原因になることがあります。

 

スピリチュアルカウンセリングと占いの違い

 

このサイトの体験記では、スピリチュアルカウンセリングの体験についても書いています。
スピリチュアルカウンセリングと、占いの違いは何か?
目には見えないものを教えてもらうという点では、非常によく似た感じがしますが、根本的な部分が違うのではないかと考えています。

 

スピリチュアルカウンセリングは、もってうまれた運命だとか、生まれたときに決まっている運勢(生年月日や姓名)での診断は一切ありません。主には、いまの自分の状況を、背後にいる守護霊のご先祖様や、前世を通じてみるもので、その回答には、基本的に何をしても今はダメという絶望的なカウンセリングはありません。

 

スピリチュアルカウンセリングは、自分のことがよくわからなくなっているときに、自分のことを知るために受けるものとして、役立つと思います。

 

もちろん、スピリチュアルも占いも、やる方、受ける方で、千差万別。個人差も大きくなりますから、どちらが正しいということは本来ありません。
実際に体験して私が思ったこととして、読み流して頂けると幸いです。

 

 

A責任の大きな仕事をするのはNG

 

うつ病の症状が停滞している時期に、責任の大きな仕事をするのは危険です。
この病気になっても、仕事や家事を何とか一生懸命こなしている方もたくさんいらっしゃいますが、心の負担になるようなことを引き受けると、一気に病気が重くなる可能性が高くなります。選択できる余地があるなら、なるべく避けた方が無難です。

 

とはいえ、そういう仕事を引き受けざるをえなくなることもあります。
管理人の場合も、そういうことがありました。とにかく頭の中で、こんな思いがぐるぐるとまわり出します。

 

「この仕事は、無事に完結できるのだろうか?」
「失敗したら、どうしよう?」
この負のループを始めると、抗うつ薬で抑えている症状が、抑えられなくなってきます。この頃、頻繁に、頓服のワイパックスに手を出すようになってしまいました。

 

症状を抑えながらも、とにかく、できるだけ、この負の思考ループを止めるしかありません。いわば、考え方を変える訓練のひとつでもあります。

 

「この仕事が完了しなくても、誰も死なない」
「やるだけやって、ダメなら仕方がない」
「明日のことは考えずに、今日のことだけ考える」
「終わりのない苦しみなどない」

 

負の思考ループが始まったら、心を落ち着けて、このような考えを、思考に挿入します。
少し時間がかかりましたが、徐々に、意識を違う方向へ向けることが、できるようになってくるかもしれません。

 

B調子の悪いときに、ウツ友と会うのは危険

 

 

管理人には、同じうつ病を患っている知り合いが何人かいます。うつの症状がつらいときに、話を聴いてもらいたくて、2人で飲みにいったことがあります。

 

※うつ薬を服用しているうちは、アルコールは厳禁ではありますが、長患いしてくると、少しは飲んでしまいます。アルコールに弱い方は、絶対やめておきましょう。

 

つらい気持ちが強いときは、誰かに話を聴いてもらいたくなります。
とくに、同じ病気の人間同士にしかわからないこともありますから、ウツ友がいるなら、会いたくなるのも、当然といえば当然かもしれません。

 

ただ、管理人の場合は、アルコールを飲みながらのうつ相談は、余計に調子を悪くする結果になりました。お互いの話が、お互いの気持ちに影響を与えて、気持ちが落ちてしまうのです。とくに、初期症状のことや、いま抱えている家族への罪悪感などの類の話は、落ち込みの元になりました。

 

ウツ友と会うときは、気持ちが比較的安定しているとき。アルコール抜きで会うほうが無難です。

 

 

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