宇宙飛行士もやってるストレス対策?!「コーピング」の効果と活用法

宇宙飛行士もやってるストレス対策?!「コーピング」の効果と活用法

「ストレスが心身の不調を招く」。
わかってはいるものの、今の社会は、どこもかしこもストレスだらけ。実際、ストレスから身を守るのは、至難のワザです。

 

ストレスが避けられないものなら、「ストレスを受け流す力」を身に着けるしかありません。

 

そこで、活用したいのが「コーピング」という認知療法です。

 

実は、この「コーピング」。実際に、宇宙飛行士もやっている「ストレス対処法」で、ストレス対策に大きな効果があるのだとか! 

 

ここでは、この「コーピング」について、詳しくご紹介していきましょう。


「コーピング」って、一体何なの?

このお話が紹介されていたのは、「〜キラーストレス〜そのストレスは、ある日、突然、死因に変わる」というNHKのスペシャル番組。(※2016年6月18日、19日放送)

 

この番組の第2回放映分で、ゲスト出演した宇宙飛行士・古川聡さんが、宇宙で実施に活用していたのが、「コーピング」です。

 

「コーピング」とは、簡単にいうと、「あらかじめ用意しておいた気晴らしで、ストレスを発散する」方法。

 

これだけ聞くと、「そんなので効果があるの?」と思われるかもしれませんが、実は、「JAXA」(宇宙航空研究開発機構)が推奨するストレス対策法。

 

実際、宇宙飛行士のストレス対策にも採用されている、効果的な認知療法でもあります。

 

コーピングの方法を、簡単に紹介すると、このような手順で行います。

 

コーピングのやり方

@ストレスがあったときに、気晴らしになるものを、あらかじめリストアップする。
※出来るだけ、気晴らしの数を多くリスト化するのがポイント。

 

A実際にストレスを感じたときに、効果があったかどうか?を自分で判断する。
※どんなストレスに、どんな気晴らしが効果的だったのかを記録する。

 

B自分のストレスがどのように起こり、解消されるかを観察する。

 

コーピングは、ストレスを観察して、@〜Bを徹底的に繰り返すことで、効果を発揮します。


実際、コーピングは効果があるの?

コーピングの効果について、広島大学が行った臨床試験が紹介されています。

 

調査対象:うつ気味、うつ予備軍の人118人
調査内容:リストアップした「気晴らし」の中で、それぞれの達成感、喜びと楽しみ度数を、10点満点で採点していく。

 

この番組の中で、気分が沈みがちな女性が一人、登場します。

 

彼女が、最も「気晴らし」になったのは、「公園で散歩すること」。彼女の中で、楽しみや喜びが、10点満点中「8点」という高得点になることが、わかりました。

 

「何をすると、一番気晴らしになるのか?」。

 

様々な気晴らしを試して、点数化することで、目に見えて明らかになります。これが明らかになると、「ストレスを受けたときにするべきこと」が、わかるようになります。

 

実際、この臨床試験を行った118人は、この対策後に、「うつ予備軍」→「健康レベル」にまで回復。ストレスを受けても、受け流せるレベルになったといいますから、驚きです。

前頭葉を活性化させる!コーピングのチカラ

前頭葉の活性化は扁桃体のブレーキに!

 

ミシガン大学のキング准教授によると、「ストレスを認知することで、前頭葉の動きが活性化する」といいます。

 

前頭葉とは、脳の前半分にあり、「脳全体の司令塔」。「意欲」を感じたり、ものごとを「認知」して実行する重要な場所です。

 

この「前頭葉」が活性化すると、ストレスを感じる「扁桃体」にブレーキをかけることが判明しました。

 

コーピングを行うと、「このストレスには、この気晴らし」という認知行動ができるようになり、この前頭葉が活性化します。

 

つまり、ストレスに反応する「扁桃体」が動いても、認知する「前頭葉」が動けば、ストレスを受け流すことができるわけです。


重要なのは、質より量!気晴らしの数は多いほどいい

まずは気晴らしを100個リスト化する

 

コーピングを成功させるためには、「気晴らしは多いほど有効!」です。

 

つまり、質より、量! コーピングを始める際は、まず「気晴らしを100個」、書き出します。

 

気晴らしは、「アロマを焚く」「愛犬と遊ぶ」など、取るに足らないことで、OK。

 

しかも、「宝くじに当たったと想像する」というような、「妄想系」でもOKです。「やってみて、気分が良くなること」が、「気晴らし」です。

 

宇宙飛行士の古川聡さんの場合、「青い地球を眺めること」「家族とメールでやりとりする」「無重力空間で一人野球をする」ことが、宇宙生活の中で、最も効果的な気晴らしだったそうです。

 

最初は、「100個も思いつかない!」と思えても、「気分が良くなること」を考えると、意外と出てくるものです。

 

ちなみに、実際に、当サイトの管理人も、100個書き出してみました。

 

 

取るに足らないもの、妄想ばかりです。
ストレスが起こったとき。この中で、何が一番効果があるか?を試すのは、これからです。

 

この繰り返しが、ストレスを受け流す力を身に着ける第1歩になります。
みなさんも、ぜひ、「気晴らしリスト作り」から、始めてみてはいかがでしょうか?

 

 


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