免疫力のカギはツバにあり!?病気を予防する「唾液」の力とは?
ふだん、ほとんど気にすることのない「唾液(だえき)」。
「唾液」といえば、口の中を潤し、食べものをスムーズに飲み込む「重要な働き」がありますが、実は、それだけではありません。
「唾液」の中には、「免疫力をアップさせる抗体」が含まれていて、「病気を未然に防ぐ」役割があります。
また、そればかりか、体内細胞の新陳代謝を促す「ホルモン」も含まれているという「スグレモノ」! つまり、「老化防止」にも役立つ重要な役割があります。
更年期以降は、加齢とともに減少する「唾液力」をいかに維持するかが、「健康維持&老化防止」のカギ! ここでは、「唾液の役割と効能」について、詳しくご紹介していきましょう。
実はこんなにスゴイ!唾液のチカラ
私たちの口の中には、1日あたり1.5〜1.8Lもの唾液が流れています。
この「唾液」があってこそ、スムーズに食事が出来たり、話が出来たりするわけですが、これ以外にも、驚くほど「重要な役割」を果たしています。
唾液が持つ!5つの役割とは?
唾液が虫歯菌を抑え、歯を再生する
毎日の食事で、自然と歯の表面に引っつく「歯垢(しこう)」。この「歯垢」の中には、虫歯菌があり、食物の糖分を利用して口の中を「酸性化」させます。
口内が酸性化すると、歯を構成している「ハイドロキシアパタイト」という成分を溶かしてしまいます。これが、「虫歯」の始まり。放置しておくと、歯がどんどん侵食されていきます。
これを防止するのが、「唾液」の役割。酸性化した口内を、中性に戻し、一度溶かされた「ハイドロキシアパタイト」を「歯の表面」に戻し、「再石灰化」させています。
つまり、「歯を再生」させているのも、「唾液」。この「唾液」の量が少なくなると、口内を中性化させる力が弱まり、虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。
食べ物を包み込んで胃に送る唾液
実は、人間の体は、外から入ってくるものは「全て異物」と判断して、攻撃する「免疫機能」があります。「食べ物」も、例外ではありません。
これを、唾液で包み込んで、「胃」に送り出しているのが「唾液」です。
こうすることで、異物を刺激が弱いものに変えて、胃腸の負担を減らし、消化を助けているのが「唾液」の役割。「ツバがないと、食べ物が飲み込めない」ようにできているのは、このためでもあります。
この能力を最大限に引き出すのが、「よく噛んで食べること」。
ほとんど噛まずに飲むこむ人は、胃に「刺激が強い異物」を送り出している状態になり、胃の負担が増加して、便秘や冷え性、吹き出物が出やすくなります。
最初に細菌を攻撃するのが唾液の成分!
口は、体内に細菌が侵入する、最も大きな入り口です。この細菌を、最初に攻撃するのが、実は、「唾液」に含まれている、様々な抗体です。
その抗体とは、「抗菌作用」がある「免疫グロブリンA(IgA)」、「リゾチーム」という抗体や、細菌の繁殖を抑える「アルブミン」など。
これらの成分が、外から入ってくる細菌を、まず最初に攻撃する「免疫部隊」になっています。
がん化を促す成分を最初に無毒化しようとする
実は、「唾液」は細菌を攻撃するだけではなく、体内の細胞が変質してできる「がん」を予防する成分も含まれています。
その成分が、「ラクトペルオキシダーゼ」という酵素です。食べ物の中には、食品添加物や活性酸素の元になる、いわば「発がん性物質」が多く含まれていますが、これを無毒化させるのが、この酵素の役割です。
これ以外にも、唾液に含まれる「アミラーゼ」や「カタラーゼ」にも、同じような作用があり、体内への「発がん性物質」の侵入を抑えてくれます。
唾液ホルモンは細胞を再生に関わっている!?
実は、「唾液」には、体内の新陳代謝を促す「唾液ホルモン」が含まれています。
体内には、ほかにも新陳代謝に関わるホルモンがありますが、この「唾液ホルモン」も実は重要。
アメリカの医療機関が行った研究では、「唾液腺を除去したマウスは、歯が生えなくなり、毛づやも悪くなった」というほど。唾液ホルモンの影響が、ここまで大きいことが報告されています。
男女共に、「生殖機能」とも密接な関係があり、女性らしい体つきを維持させたり、肌や髪の老化を防止する重要な役割があります。
唾液を出させる5つのコツとは?
あなたの唾液は足りていますか?
「唾液」は、年齢と共に減少していきますが、日々の努力で「維持」させることは、充分に可能です。唾液を出させるコツは、以下の5つ。今日の食事から、さっそく始めてみましょう。
「一口あたり、20〜30回くらい噛む」。噛むという行為で、唾液はどんどん分泌されます。ひと口ずつ、充分に味わうことが、大切です。
「噛む回数」が自然と増えるのが、「固いもの」「食物繊維が多いもの」です。「繊維質」が多いお肉も、おすすめです。
水分が多いものは、噛む回数にも限度があります。水分が少ない料理も入れて、どんどん噛む回数を増やしてみましょう。
最初から細かく切られているものは、噛む回数が減少します。人参やゴボウなど、いつもより大きめに切って、自分の歯で噛み砕くと、唾液が多く出るようになります。
食事の最中に、水やお茶を飲むと、そのまま食べ物を流し込んでしまいます。咽喉がつかえるほど我慢することはありませんが、食事中の水補給は少な目にすると、唾液が出やすくなります。
食事中以外でも、ガムを噛むのは、唾液を分泌させる上で、非常によい対策です。
キーワードは、「とにかく噛むこと」「口を動かすこと」。人とおしゃべりするのも、おすすめの方法です。
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- 女性がかかる「がん」の中で、もっとも多いのが「乳がん」です。 しかも、その発症ピークは、40〜50代! ちょうど閉経前後の「更年期」の女性に多く、年々、急激に罹患率が増加しているというから驚きです。 いま、日本で「乳がん」にかかる女性は、年間約9万人といわれていますが、国立がん研究センターの統計データによると、『30年前の約4倍も「乳がん」になる確率が増えている』のだとか! これだけでも、決して他人事ではないことが、わかります。 それにしても、なぜ更年期女性に「乳がん」が多いのでしょうか? その理由を、詳しくご紹介していきましょう。
- 更年期からの病期予防|思い当たる症状は?「認知症」の種類と症状
- 「まだまだ先の話だわ」と思っていても、女性に多い「アルツハイマー」の場合、40代半ばごろから、「原因物質」が脳にたまり始めています。 (詳しくは⇒40代から始めないとダメ!知っておくべき「認知症の原因と防止策」) 今から予防しておくにこしたことはない「認知症」ですが、万が一罹患したときに備えて、どんな症状が出るのか? を知っておくことも大事。ここでは、認知症の種類とよく出る症状を、詳しくご紹介していきましょう。
- 40代から始めないとダメ!知っておくべき「認知症の原因と防止策」
- 今や、全国で200万人もの患者がいるといわれる、認知症。 これは、「高齢者の10人に1人は認知症」というほどの数! しかも、「年々増加の一途」といいますから、決して他人事ではありません。 「認知症」で多いのは、「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」です。 これらの認知症は、脳内にたまる「異常なたんぱく質」が、長い年月をかけて蓄積されることが原因! しかも、これは、「45歳ごろからたまり始める」というから、驚きです。 つまり、更年期の、まさに今。この蓄積が始まっているかもしれません。 この「異常なたんぱく質」とは、一体どんなものなのでしょうか? これを防ぐ方法とは? 詳しく解説していきましょう。
- 更年期からの老化防止|ぽっこりお腹は姿勢が原因?その理由と対策
- 更年期になると、なぜか増加する「ぽっこりお腹」。 こうなってしまうと、「体型から老けてみえる」のが悩みのタネですよね。 「お腹が出るのは年のせい」と思いがちですが、もし「体重はほとんど変わっていないのに、お腹が出てきた!」のなら、それは加齢が原因ではないかもしれません。 実は、こういったケースのほとんどの理由は、長年の姿勢の悪さが原因。 「背骨」が歪んで、お腹が出てしまうケースがとても多いのです。 ここでは、ぽっこりお腹の真の原因と、対策法について、ご紹介していきましょう。
- 更年期からの病気予防|ひざ痛、腰痛、肩こり!慢性痛の原因と対策
- 加齢と共に、長引く痛み。1か月以上痛みが続く症状を、「慢性痛」といいます。 関節痛やひざ痛、肩こり、腰痛、頭痛など。 こういった痛みを伴う慢性痛は、実にさまざま。 「老年期」になると、こういった悩みは増えてゆくものですが、「年だから」とあきらめたくないのが本音ではないでしょうか。 そこで、知っておきたいのが「痛みが続くメカニズム」。 「慢性痛」が起こる原因を知っておけば、対処しやすくなるものです。 ここでは、その仕組みと対策について、ご紹介していきましょう。
- 「性格」でかかりやすい病気がわかる?!短気だと心臓病、我慢強いとがん?
- 人それぞれ、「性格」は違うものですよね。 短気な人もいれば、忍耐強い人もいたり。 人前に出るのが大好きな人もいれば、そうではない人もいます。 「性格」は、「持って生まれた気質」や、「育った環境」、「価値観」で出来上がるといいますが、実は、「性格」と「かかる病気」には、少なからぬ「相関関係」があるといいます。 つまり、「性格の違い」で、かかりやすい病気も予測可能。 それを知っておけば、ある程度予防することも、できるかもしれません。 ここでは、「性格別のかかりやすい病気」について、ご紹介していきましょう。
- 閉経後は要チェック!「老化度の把握」に欠かせないホルモンバランス
- 女性ホルモンに振り回される、更年期。 さまざまな体調不良で悩まされることが多い時期ですが、実は、ホルモンは、女性ホルモンだけではありません。 閉経すると「女性ホルモン」はほとんど分泌されなくなりますが、ほかのホルモンのバランスが良ければ、アンチエイジングに役立つのは間違いありません。ここでは、老化度の把握に欠かせないホルモンバランスについて、ご説明していきましょう。
- 「老化の進み具合」が尿検査でわかる?!尿中酸化ストレス検査とは?
- アンチエイジングを成功させるには、まず、いまの状態を知ること。 「老化の進み具合がどの程度なのか?」がわかれば、今からやるべき対策もとりやすくなるかもしれません。 そこで、知っておくと便利なのは、「尿検査で老化度がわかる」こと。 尿中酸化ストレスマーカー検査を依頼すれば、意外とカンタンに、ご自身の老化度がわかります。ここでは、その詳細をご紹介していきましょう。
- ウンチは健康のバロメーター!? ウンチの状態で腸内環境を知る方法
- 便秘になると、肌が荒れたり、お腹が痛んだり…。 出てくるウンチも、コロコロして、臭いまで気になりますよね。 これは、腸内にウンチが長期滞留するために、悪玉菌が大増殖している状態。 体内毒素もたまりやすくなって、決して体に良い状態とは言えません。 そこで役立てたいのが、「日々のウンチ」を観察すること。 ウンチの状態を見れば、いまの腸内環境が一目瞭然!! 健康管理をする上でもおおいに役立つのは、言うまでもありません。 ここでは、ウンチの見分け方について、ご紹介していきましょう。
- 「老け顔の原因」は骨量の減少?!閉経後に必要な骨粗しょう症対策
- 最近、急激に老け顔になった…。 しわやたるみが目立って困る。 もし、こんな悩みを抱えているなら、それは加齢だけではなく、「頭蓋骨の骨量減少」も原因かもしれません。とくに、閉経している方は、そのリスクが高まる時期。できるだけ早めの対策が必要です。 ここでは、老け顔と骨の関係、これから必要な対策について、ご紹介していきましょう。
- もしかして認知症予備軍?認知症リスクをチェックできる「10秒もも上げ」
- 認知症は、いまや全国で200万人もの患者がいる身近な病気です。 しかも、女性に多い「アルツハイマー型認知症」は、40代半ばから、脳内に異常たんぱく質が蓄積し始める病気。まさに、更年期の「いまが大事」なときです。 そこで、まずは、いまの状態を自己チェックしてみること。「もしかして、認知症予備軍かも?」という方におすすめの、「10秒もも上げチェック法」をご紹介します。
- 「目が疲れる」は単なる疲れ?それとも老眼?!初期老眼の見分け方
- パソコンやスマホを、使う機会が多い方に多い「目疲れ」。 目を酷使し続けると、「目疲れ」だけではなく、「頭痛や肩こり」まで起こりやすくなってしまいます。 このような症状が起こるのは、目の調整力が低下しているため。 しかも、その原因は「目の酷使」ではなく、加齢に伴う「老眼」かもしれません。 「老眼」は、「近くのものが見えづらくなる」加齢現象ですが、実は、30代でも「初期老眼」になる場合があります。つまり、いま起こっている目疲れは、もしかすると初期老眼のサインかも!? ここでは、初期老眼の見分け方について、ご紹介していきましょう。
- その鎮痛剤はNG!?中高年の腰痛&ひざ痛は温めて治す!その理由とは?
- 中高年になると増えてくる、腰痛やひざ痛、肩こり。 こういった症状が出てくると、湿布や鎮痛剤を使う方も、実際多いのではないでしょうか。 でも、痛みが一向に改善しない場合、その薬剤こそが原因になっているかもしれません。 それは、なぜなのでしょか? ここでは、その理由について、詳しくご紹介していきましょう。
- 老化防止の秘訣は頑張らないこと!おおらかに生きると老化スピードは遅くなる
- 同い年でも、老化の進み具合は、千差万別。 たまに、驚くほど、若さを保っている人を見かけることはありませんか? なぜ、あの人はあんなに若いままなんだろう? いい化粧品でも使っているのかしら? こう思うのが普通かもしれませんが、実は、本当の若さの秘訣は、「生き方」にあるかもしれません。ここでは、その理由と老化防止の秘訣をご紹介していきましょう。
- 体のだるさや疲労感は「脳の疲れ」が原因?!その理由と改善策とは?
- 「いつも体がだるい」「疲れが取れない」。 これは、更年期の不調にもよくある症状ですが、もし、充分睡眠をとっても、疲れが抜けないなら、それは「脳が疲れている」からかもしれません。 実は、疲労を感じるのは、脳にある自律神経の中枢部分。 疲労感の根本的な原因は、この部分にあるため、「脳の疲れ」こそが、疲労感がとれない一因かもしれません。 ここでは、その理由と改善策について、ご紹介していきましょう。
- 老けにくい体づくりは50代から!「筋量UPと霜降り改善」の必要性
- 年を重ねるにつれて、減少してゆく「筋肉量」。 なんと、50代以降になると、年1〜2%の割合で、筋肉が減少していきます。 筋肉が減少すると、「運動機能が低下」するのはもちろん。姿勢を維持するのが難しくなり、「体型」にも大きな影響が出てしまいます。 つまり、「できるだけ老けたくない!」という女性にとって、筋肉維持は重要な課題。 筋量を維持するのと同時に、筋肉に脂肪をためないことが、老けない体を作る近道になります。 ここでは、老けにくい体を作るための改善策について、ご紹介していきましょう。
- 中高年の便秘は「腸内ガス」が原因!?腸内のガスを抜く「ごろ寝エクササイズ」とは?
- 「いつも、なかなか便が出てこない」 「便が出ない日が続くことが多い」。 こんな症状に悩まされている女性は、意外と多いのではないでしょうか。 実は、こんな便秘になりやすい人に、共通していることがあります。 それは、多くの場合、「腸内にガスがたくさんたまっている」こと。 もし、「便は出てこないのに、おならばかりでる」。 こんな症状に思い当たることがあるなら、その「おなら」こそが、便通を悪くしている原因かもしれません。 ここでは、その理由と改善策について、詳しくご紹介していきましょう。