更年期うつ体験談|うつを一時忘れさせたマッサージが不調改善に役立った可能性

更年期うつ体験談|うつを一時忘れさせたマッサージが、心の不調改善に役立った可能性

更年期の数ある不調の中でも、とても厄介だったのが、心の不調でした。

 

どうしようもない不安感、憂鬱感、そして、焦り。
自分では手に負えない、負の感情に翻弄されて、心身ともに参ってしまいます。

 

当サイトの管理人も、「うつ」に悩まされた一人ですが、その時期に、よく利用したもののひとつに、マッサージがありました。

 

マッサージといえば、肩こりや腰痛、体の痛みを和らげるもの。
こういうイメージのほうが強いものですが、実は、「心の不調改善」にとても大きな効果があったかもしれません。

 

実際、医学研究でも、心の不調改善に効果があるという結果が多数報告されています。

 

ここでは、管理人の体験と、最近紹介された「医学上の効果」について、ご紹介します。


うつの状態のバロメーターになったマッサージ

マッサージを受けた日は、気分がマシになる

 

管理人が、うつのときに、マッサージをよく受けた目的は、主には、肩こりのため。

 

加えて、「マッサージを受けに行く」という行為そのもので、現実から逃避していたのかもしれません。

 

でも、うつが徐々に改善していくにしたがって、気づいたことがひとつあります。

 

それは、マッサージを受けた日は、不安感や憂鬱感が、少しマシになるということ。

 

どうしようもなく、どんよりした気分が、なぜか、「そのうち、どうにかなる」という方向に向かうのです。

 

これは、1日中憂鬱な気分でいる時期、とても重要な出来事でした。

 

起きている間中、頭から離れない悩みが、一瞬だけでも、なくなるわけです。

 

これが、いかにすごいことなのかは、同じ症状で悩まれている方なら、ご理解いただけるのではないでしょうか。

 

マッサージで眠くなれると、心が持ち直してきているサイン

 

マッサージに行くと、施術中に寝息を立ててしまう方をよく見かけます。

 

管理人も、健康なときは、そういうタイプの人間でした。

 

でも、うつの急性期は、いくらマッサージを受けても、施術中に眠るなんてことは、1回もありませんでした。

 

もちろん、血流がよくなって気持ちはよくなるけれど、「眠る」ところまでは、どうしてもいけないのです。

 

これは、本当に驚きでした。
でも、これが、「心の状況が変わってきた」ことに気づける、バロメーターになりました。

 

うつになって約1年くらいたったころ。

マッサージ中に、うとうとすることが増えてきたのです。

 

本当に、心がリラックスしていなければ、「眠る」なんてことはできません。

 

血流がよくなると、自律神経が副交感神経に切り替わるといいます。
そして、眠りを引き出すのも、この神経ですから、まさに、うまく神経が稼働するようになったわけです。

 

こうなってから、数か月後には、医師の指導のもと、薬の服用をやめ、2年に及んだ通院期間が終わりました。

 

もちろん、これは、管理人のケースですが、実際、いま、医学の研究結果で、心への好転作用を、立証している事例が多数あります。
読んでみて、ためになった事例を、ご紹介します。


実際、心の不調に役立つマッサージ、3つの事例

マッサージが、「心の不調に役立つ事例」を紹介している雑誌があります。

 

日経ヘルス10月号(2017年)」。
ここで紹介されている事例から、この効果を検証してみましょう。

 

足のオイルマッサージで不安感が和らぐ

 

27〜72歳の男女57人を対象にした事例です。試したのは、「自分で足をオイルマッサージする」方法。

 

マッサージをしている時期、していない時期で、「不安感を感じる人の割合」を比較しています。

 

A群 最初の4週間、合計12回のマッサージを行い、その後4週間はやらない
B群 最初の4週間は何もしない、その後の4週間は合計12回のマッサージをする

 

結果

 

  実験前 4週間後 8週間後

前半マッサージあり
⇒後半なし

不安状態の人の割合 
40%

不安状態の人の割合
約25%

不安状態の人の割合 
40%

前半マッサージなし
⇒後半あり

不安状態の人の割合
40%

不安状態の人の割合
約40%

不安状態の人の割合
約 8%

 

これは、健康な男女を対象にした実験ですが、どちらのケースも、明らかに、施術したほうが効果が出ています。

 

自分で足をマッサージするだけでも、不安状態が減少する。これは、驚くべき結果です。

 

タイ古式マッサージでストレス酵素が減少する

 

ストレスを受けると増える、唾液中のαアミラーゼの量を計測した臨床結果です。

 

まず、健康な男女29人を対象に、タイ古式マッサージをした群と、していない群を比較。
計測前に、精神的なストレスを10分与えたところ、マッサージを受けていた群のほうが、αアミラーゼが減少した。

 

⇒ストレスを受ける前に、マッサージを受けているほうが、ストレス耐性がつく結果に。
マッサージは、「ストレス予防にも効果がある」ことになります。

 

背中マッサージを受けると、睡眠の質が向上する

 

がん患者を介護している男女44人を対象にした調査です。

 

「1日15分の背中マッサージを受けたグループ」と、そうではないグループを比較。
「睡眠の質が悪い人」を対象に、実験1日目と7日目の睡眠の質を比較すると…

 

結果

 

  1日目の睡眠の質 7日目の睡眠の質
背中マッサージを受けた人 約10.5 約8.8
受けていない人 約 8.5 約9.2

 

※数値が高いほど、睡眠の質が悪い指標。

 

1日目のスタート数値が違うのが気になりますが、それでも、マッサージを受けた人のほうが、「睡眠の質」が向上していることがわかります。

 

ストレスが強いと、すっきり眠れなくなるものですが、介護ストレスが、マッサージで改善。その結果、睡眠状態も好転しています。

マッサージ活用のすすめ

マッサージで、どのくらいの効果があるか。

 

成果がどの程度出るかは差があるかもしれませんが、すぐにできる対処法のひとつであることは、間違いありません。

 

実際、整体院などに通う以外に、自分でマッサージをするだけでも、効果があるという臨床結果は、経済的にも安心です。
一度、試してみる価値は大いにあるといえます。

 

役に立つ本

 

Amazon口コミ評価★★★★★
日経ヘルス10月号2017年

 

この号は、雑誌全体がマッサージ特集のため、自分自身で行う施術法を考える上でも、役立ちます。
マッサージでの不調改善に興味がある方に、おすすめです。

 

 

以下、Amazon口コミより引用

「もめば不調がゼロになる!最高のマッサージ」特集、読み応えがありました。「野菜の栄養100%摂る食べ方&調理法」も参考になりました。「女の脳を若返らせる4つの習慣」は@運動、Aコミュニケーション、B趣味・好奇心、Cぼんやり上手、だそうです。勉強になりました。表紙の人は佐々木希さん。7つの質問の答えが興味深かったです。

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