更年期の治療体験記｜更年期症状に効く「日帰り湯治のすすめ」
更年期のうつを改善するために、やったことの中に、「湯治」（とうじ）があります。湯治とは、体によい天然温泉で、お湯につかって症状を治すこと。日本では、大昔から根付いている自然治癒法でもあります。
湯治は、通常、長期間にわたって、効能のある温泉に泊まって、毎日湯船につかり、体の不調を整えていきます。肩こりや腰痛などのほかに、深刻な病気になっている人でも、それぞれの病気に応じて有名な温泉があり、そこで、温泉治療を行っている方も数多くいらっしゃいます。長期間の逗留の場合、自炊できる宿泊所が周辺にあり、そこを利用する人も少なくありません。
しかしながら、長期間にわたる湯治は、金銭的、時間的な問題で、誰もがトライできる方法ではありませんが、日帰りで天然温泉に行くだけでも、体と心を癒すことができます。これを、「日帰り湯治」と勝手になずけました。管理人は、うつだけではなく、更年期の冷え性もひどく、冬場は、家の中にいても凍えてしまうほどの不調がありました。この時期に、頻繁に行っていたのが、日帰り湯治です。
うつ症状がひどいとき、冷え性もひどくなる
うつの症状がひどい時期、ちょうど、季節は冬でした。このとき、うつの症状と同じくらい、体にも不調が出ていました。一番大きな不調は、「冷え症」です。今にして思えば、30代のころから冷え症気味でしたが、この頃の冷え症は、尋常ではありませんでした。
暖房の効いた室内にいるのに、寒くて凍える。風邪をひいているわけではないのに、寒さのあまり、体が震えるくらい冷えていました。とくに、手足の冷えがひどくて、自分で触ってみても、まるで氷のよう。ヒーターの前に座り、カイロを手にしても、震えが止まりません。このまま、じっとしていると、確実に風邪をひくと思うくらい、冷えていました。
この時期、この冷え症を改善してくれたのが、日帰り天然温泉です。ちょうど、家の近くに、日帰りスーパー温泉がありました。温泉の質は、それほどよくはなかったのですが、震えが来るほど、冷えているときに、とにかくここに行って、お湯につかると、その後1日、冷えがおさまるのです。冬の寒い時期は、週に3回は通うようになりました。
冷え症を改善する「天然温泉」で体の冷えをとる
スーパー温泉で、冷え性を抑えるようになってから、車で行ける有名な天然温泉に、足をのばすようになりました。中でも、一番効果があったのは、アルカリ系の温泉です。
アルカリ温泉は、美人湯としても知られていますが、入るとヌルヌルした感じがあって、お肌がすべすべになる感じがする温泉です。単純泉とも言われる泉質で、疲労回復やストレス防止、冷え性の解消、鎮静効果などがあります。
強度の高いアルカリ泉が出ているところは、だいたいの場所が、山か海の近くにありますので、自然の中で気分転換することもできます。ちょうど、うつ気味な気分のときに、アルカリ温泉に行くと、自然の緑や海を眺めながら、ヒーリングをしている状態になります。
最近では、どの天然温泉も、日帰り入浴ができるようになっているので、宿泊をしなくても、500円前後～1000円くらいの値段で利用することができます。
温泉は更年期うつにも効くか？の考察
うつになった理由は、女性ホルモンが低下しているだけではなく、ストレスを感じやすい性格だったり、考え方、おかれている環境も、大きく関係していると思っています。人との関わり方や、周囲の人間の性格にも、知らず知らずの間に大きな影響を受けてしまいます。
話はそれましたが、温泉とうつの効果について。
ストレスがうつの引き金を引いていた管理人の場合、天然温泉が精神的なゆとりや癒しを与えてくれました。お湯につかって、ぼーっとすると、焦っても仕方がないことを、考えるのをやめる。自分で自分を責めることを、しばし忘れることはできます。
外に出ることが怖いと感じる初期症状のときには、おすすめできませんが、その後訪れる長い停滞期に、こういう時間を過ごすことは、気持ちを少し楽にしてくれる効果がありました。うつ以外の症状が出ている場合は、とくに、その効能のある温泉に、しばし日帰り湯治してみるのも、気晴らしになります。
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