更年期ウツにヒプノセラピー(催眠療法)は効果があるのか?

うつを改善するための「ヒプノセラピー」体験!催眠療法は効くのか?

「薬だけは、うつは治らない」
こう確信してから、実にさまざまな治療を試しました。その中のひとつが、ヒプノセラピーです。藁にもすがる思いとは、このことでしょうか。

 

ヒプノセラピーとは、いわゆる、催眠療法です。全部とはいいませんが、本当に催眠状態になるというわけではありません。
私が受けたセラピーでは、受けている間も、意識はありますし、記憶もありました。テレビ番組などで見たことがあるような、数秒で寝てしまって、知らない間に色々な問いかけに答えるというものではありませんでした。

 

基本的に、ヒプノセラピーというものは、自分の中の無意識の世界をのぞいて、自分のトラウマや心の重荷を軽くするセラピーなのだと思います。

 


ヒプノセラピーとは何か?

ヒプノセラピーとは、どのような治療法なのか?
簡単に解説します。

 

人間には、顕在意識と潜在意識の2つがあります。

みずから意識して、行動するときに働いているのは、顕在意識です。これに反して、無意識のうちに働くのが、潜在意識。
ヒプノセラピーは、この潜在意識にアクセスして、心の重荷を軽くする治療方法です。
わかりやすく、例えでご紹介します。

 

顕在意識の行動例

 

・トイレに行きたくなって、トイレに行く。
・お腹がすいたから、ご飯を作って、食べた。

 

基本的に、意識して、行動を起こしている意識です。

 

 

潜在意識の行動例
・気がつくと、いつも鼻を触っている。(癖)
・酔っぱらって、記憶がないのに、家に帰っていた
・映画を見ていたら、その主人公のような気持ちになって同化した。
・本を読むのに夢中になっていたら、あっという今に時間が過ぎた。

 

自分では、意識していないのに、そうなっていたというときに働きます。

 

 

潜在意識が働いているときは、時間の感覚なども曖昧になることが多いようです。これは、一種の催眠状態で、本能のおもむくままに行動しています。

 

セラピストの誘導によって、潜在意識にアクセスして、自分では全く意識していない心の問題をつきとめ、解決するのがヒプノセラピーです。

 

■ヒプノセラピーはうつに効くか?

 

ヒプノセラピーが、実際にうつに効くのかどうか。これは、人によるのではないかというのが、わたしの結論です。

 

一種のスピリチュアル系の治療方法のような感覚なので、この類のものを信じない人や不信感を持っている人には、まず向かないと思います。
また、実際に、セラピーを受けてみて、潜在意識にアクセスしている感覚が持てなかった倍も、効果は得られないのではないでしょうか。

 

もし、ヒプノセラピーに興味をもたれたなら、まず1回受診してみること。その上で、ご自身にあっているかどうかを判断するのが、一番だと思います。

 

■私の中のインナーチャイルドのメッセージ「体験談」

 

実際に、ヒプノセラピーを受けた体験を書きます。

 

WEBで検索して、セラピストを探しました。実績があって、クチコミの評価もよさそうな人を探して、予約して訪問。マンションの1室にあるセラピーサロンで、一人でそういうところに行くのは、少し躊躇したのですが、思い切ってチャイムを鳴らします。通されたのは、きれいな応接。リラクゼーションサロンのような雰囲気でした。とりあえず、ほっとして、セラピストの方を待つことができました。

 

現れたセラピストは、女性。ものごし柔らかで、話しやすい雰囲気をもった方で、こういう催眠療法を施すにはうってつけという感じの人でした。
セラピストは、こういうタイプの方が多いのだと思います。

 

まずは、カウンセリングから始まりました。いま、自分が抱えている問題を伝えます。いよいよ、ヒプノセラピーを受けるために、別室に入ります。マッサージソファのような、ゆったりした椅子に座りました。

 

癒しBGMが流れ、アロマオイルがいい香り。リラックスした雰囲気の施術室です。照明を暗くして、いよいよ開始。目を閉じ、セラピストの声に耳を傾けます。

 

インナーチャイルドと出会うのがヒプノセラピー

 

小さな頃の自分の姿を思い出して、森の中を抜けていく様子を思い浮かべるように言われました。色々な情景を思いうかべる誘導の中で、自分がどうしたいか、何を感じたかを聴かれましたが、あまり細かくは覚えていません。

 

今でも覚えているのは、最後に森を抜けて、草原の中にいる小さい女の子を見つけます。そこで、その女の子に、どう接するかというような質問がありました。私が答えたのは、「小さな女の子には、近寄れるし、触ろうと思えば、触れるけれど、そのままそっとしておきたい」でした。

 

これは、私の中のインナーチャイルドのことだったようです。

 

「いつでも触れるけど、あえて触らない」
私の潜在意識は、過去のトラウマを、治したいと思っていない。セラピストの方は、そこまで具体的にいいませんでしたが、私はそう解釈しました。

 

幼少期のトラウマなるものは、誰もが何かしら抱えているものです。インナーチャイルドを抱きしめて、癒してあげることで、心の問題が解決する方も多くいます。

 

ヒプノセラピーで、このチャイルドに触れて、どうしたいか。どんな状況かで、この治療方法で効果が出るのかどうか、判断できるのではないかと感じています。

 

結果的に、私は、この治療方法は、2回試して、継続するのはやめましたが、受けてみてよかったとは思っています。過去のトラウマや経験が、大きな原因になっているのではないかと感じている方は、一度試してみるのも、一つの手だと思います。

 

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