心療内科での治療C〜抗うつ薬の減薬タイミング〜
うつの治療を開始して、長期間の停滞期がありました。抗うつ薬として飲んでいたのは、1日1錠のリフレックスと、頓服のワイパックス。睡眠薬レンドルミンを1錠/1日です。
抗うつ薬を飲み始めたのが、2013年2月。リフレックスを飲み始めたのが、2013年5月でした。
その後、ずっと、リフレックス、ワイパックス、レンドルミンの処方は変わらず。
薬だけでは治らないと気づいてから、実に色々なことを試し始めたのが、2013年8月でした。そこから、気持ちが徐々に浮上し始めたのは、2014年6月です。
そして、減薬を開始したのは、2014年10月でした。
リフレックス1日1錠を、1日半錠に変更。ワイパックスは、処方されるも、ほとんど飲まずに済む状態になっていました。
ここにたどり着くまでに、約1年8か月。「簡単には治らない」と覚悟していたものの、ここまでの歳月が必要でした。
2014年10月に減薬をして、ついに断薬したのは、2015年1月1日です。この間、リフレックスを半錠にしても、体調に変化はないか。心の調子が悪くならないかどうか。これを、慎重に見極めながら、ついに辿り着いた寛解です。
抗うつ薬を減薬できるタイミングとは?
うつで治療をしながらも、本当は、抗うつ薬なんて飲みたくありません。
薬なしでも生活できるようになりたかった私は、心療内科の先生に、幾度となく、聴いたことがあります。
「減薬できるのは、いつですか?」と。
その答えは、「頓服で、ワイパックスを飲んでいるうちは減薬できない」ということでした。
そこで、はっと気づいたことがあります。
減薬のことを言いだしたとき、まだ、2〜3日に1回は、ワイパックスを飲んでいました。
つまり、まだ、突如、不安になることが、自分にはあったのです。
そして、「不安になりそう…」という予感で、保険の意味で、ワイパックスを飲んでいることが多いことにも、気づきました。
いつのまにか、薬に頼っていました。
そして、何よりも、私の目的は、「心の不調を改善して、心穏やかに生きること」で、「薬をやめることが目的ではない」ということです。
「ワイパックスを必要としているうちは、減薬できない」といった医師の言葉は、そのことに気づかせてくれました。
いつのまにか、ついつい、目的がすり替わっていることに気づいたわけです。
頓服の薬を必要としなくなったときが、減薬の開始タイミング
2014年10月に減薬を始めた時期は、医師の方から、「減薬してみますか?」と勧められました。そのころは、もう、ワイパックスを飲まない自分がいました。
減薬のタイミングは、心が安定し始めたときに訪れます。
心が安定するために、一番効果的だったのは、現状の自分を、自分が認めてあげることでした。
「今の自分を認める」ことは、そう簡単なことではありませんでした。
そして、それには、私の場合、1年8か月もの期間が必要でした。
時間が解決してくれたわけではありません。
何か、効果的な別の治療をしたわけでもありません。
一番、効果があったのは、ものの考え方や、価値観を、自分なりに変えたこと。
これが、最も大きな要因でした。
ものの考え方や価値観は、具体的な何かをひとつすれば変わるということは、ありませんでした。色々なことの積み重ねです。
でも、大きく変わるきっかけとなったのは、一人でいった「四国お遍路」でした。
四国お遍路でご利益があったから、という訳ではありません。
道中を通じて、いろいろな気づきがあり、いろいろな祈りの人を見たこと。
何も考えずに、お寺を廻るということが、余計なことを考えない貴重な経験になったとしか言いようがありません。
病気になってから、長い間、必死に何かをやることが無かった自分に、久しぶりに必死に何かをやることを思い出させてくれました。
四国お遍路についての体験談です。続けてご覧ください。
更年期うつの治療体験記|四国お遍路がうつ病に効く理由を読む。
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