アルツハイマーの原因物質が消える!?漢方薬「十全大補湯」の効能

アルツハイマーの原因物質が消える!?漢方薬「十全大補湯」の効能とは?

認知症の中でも、とくに女性に多いのが、「アルツハイマー型認知症」です。

 

「アルツハイマー」は、脳が委縮して起こる認知症で、「βアミロイド」という異常なたんぱく質が蓄積して、脳神経を壊すことが原因と考えられている病気。

 

これを防止するには、いかに「βアミロイド」の蓄積を減らすか?」が、カギを握っています。
※詳細は、こちら→40代から始めないとダメ!知っておくべき「認知症の原因と防止策」

 

そこで、注目したいのが、漢方薬のひとつ、「十全大補湯」(じゅうぜんだいほとう)です。

 

なんと! この漢方薬には、この原因物質を消す効果があり、アルツハイマーの発症を抑える効能があるのだとか! 

 

ここでは、この「十全大補湯」の効能について、詳しくご紹介していきましょう。


医学的に実証された「十全大補湯」の認知症防止力

マウス実験で「βアミロイドの消失」が確認される

 

寝たきり、認知症に一生ならない101のワザ」(主婦の友インフォス情報社刊)という本があります。

 

これは、「認知症や寝たきり防止」のための、数多くの情報が掲載されている書籍で、この分野に詳しい、医学博士や大学教授が多数、執筆しています。

 

この中で、紹介されていたのが、「アルツハイマーに対する、十全大補湯の効能」です。

 

実際に、アルツハイマーのモデルマウスに対して、実施した実験結果が紹介されています。

 

【アルツハイマーのマウスに対する十全大補湯の実験】

実験対象:12か月齢の、アルツハイマーモデルのモデルマウス
※認知症の初期段階のマウス。

実験内容:モデルマウスを2グループに分け、1か月間、「十全大補湯」を溶かした水を飲ませるグループと、普通の水を与えるグループを比較。1か月後の、脳内の「βアミロイド」の量を測定する。

 

この実験の結果、「普通の水」だけを飲ませたマウスは、脳内のβアミロイドの量は、変化なし。

 

これと逆に、「十全大補湯」を飲ませたマウスは、「βアミロイド」が消失! していたという研究結果が明らかになりました。


十全大補湯が有効なのは、初期段階

予防効果が期待できる十全大補湯

 

アルツハイマーに代表される「認知症」は、現段階のところ、発症すると治癒は難しいといわれている病気です。

 

薬などで、進行を遅らせることはできても、完治することがなく、やがて、寝た切りになったり、人格が変わってしまうことも少なくありません。

 

前の項目でご紹介した実験は、認知症の初期段階のマウスへの効果が実証されたもの。

 

つまり、「物忘れが始まるかどうか?」という段階で有効、ということが、判明したものです。

 

人間の場合も、発症してしまう前に活用するのが、肝心。
アルツハイマーの原因となる「βアミロイド」は、約20年もかけて蓄積されていく「異常たんぱく質」です。
アルツハイマーが気になったら、早めに服用してみるのが、おすすめです。

 


そもそも、十全大補湯ってどんな薬なの?

十全大補湯は「血虚、気虚を改善」する漢方薬

 

「十全大補湯」は、「血虚」や「気虚」を改善する漢方薬です。

 

東洋医学の世界では、心身に不調が起こるのは、「気」「血」「水」のバランスが崩れることが原因で起こると考えられています。

 

「血虚」とは、血液が滞ること。「気虚」は、生命エネルギーが滞っている状態のこと。

 

とにかく、「体がだるく、疲れやすい」「体力の低下が著しい」方に、処方される薬です。

 

配合されている生薬は、以下の10種類です。

 

十全大補湯に使われている生薬

人参(にんじん) 黄耆(おうぎ) 白朮(びゃくじゅつ) 茯苓(ぶくりょう) 当帰(とうき) 芍薬(しゃくやく) 地黄(じおう) 川?(せんきゅう) 桂皮(けいひ) 甘草(かんぞう)

 

漢方薬は、基本的に、その人の体質(=証)に合わせて、活用するのが基本。

 

「十全大補湯」は、血虚や気虚タイプの人が飲むべき漢方薬です。つまり、疲労感や倦怠感、体力低下がない方が、飲むのはNGです。

 

漢方薬の材料は、自然由来の生薬ですから、西洋薬のような副作用は出にくいものですが、体質が合わない場合は、アレルギーを起こす場合もありますから注意が必要です。

 

※漢方処方で重要となる体質については、下記をご参照下さい。

 

更年期の漢方|本当に合う漢方薬は「証」×「気血水」で決まる

 

 

 


漢方薬を試すには?

漢方の専門医が、「近くに見あたらない」という場合は、漢方薬局で相談するのも得策です。

 

また、市販の漢方薬もドラッグストアで販売されていますから、薬剤師に相談するという手法もありです。

 

最近では、ネット通販で医薬品が購入できますので、「体質」に合うと判断される場合は、まずは飲んでみるという手法もあります。

 

どの手段を用いるかは、ご自身の判断。何を重要視するかで、判断してみましょう。

 

以下、amazonで市販されている「十全大補湯」の例です。

 

【第2類医薬品】十全大補湯エキス錠クラシエ 180錠

 

 

●「十全大補湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書「和剤局方」諸病門に収載されている薬方です。体力の低下を大いに補うという意味で名付けられています。
●衰えた体に活力を与え滋養することにより、疲れやだるさ、病後・術後の体力低下に効果があります。
●手足の冷え、貧血、食欲不振といった症状に効果があります。

 

【第2類医薬品】十全大補湯 エキス細粒 48包

 

 

本方は気血、陰陽、表裏、内外ともに虚したるを大いに補うもので、「十全の効あり」との意味から十全大補湯と名付けられました。
従って、いろいろな病気の後で全身の衰弱がひどく、貧血し、胃腸の力も衰えているような人を目標に用いられます。

 

【第2類医薬品】十全大補湯350錠

 

 

虚弱体質で、全身の衰弱甚だしく胃腸の働きも弱り、貧血し、皮膚は枯燥して熱状のない方の漢方薬です。医薬品。


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野菜や果物を、そのままミキサーにかけて作る「スムージー」。 自宅でできる「健康ドリンク」として、今や世界的なブームになっている飲み物です。 使う食材は、果物や野菜など、バリエーションも豊富。 食材の色で、その効能を覚えて活用すれば、アンチエイジングや健康維持にも役立ちます。 ここでは、スムージーの効能と、覚えておくと役立つ「食材の色別活用法」をご紹介していきましょう。
あなたの「ポッコリお腹」はどのタイプ?お腹が出る原因とその対処法とは?
一見スリムに見えても、実は、お腹がポッコリ…。 ダイエットにトライしても、若いころのようには、うまくいかない。 こんな悩みを抱えている方が多いのも、更年期の特徴のひとつかもしれません。 ダイエットしてみたけど、全然うまくいかない。 もし、こんな経験をお持ちなら、その方法を間違えているのが、うまくいかない原因かもしれません。 まず、大切なのは、ご自身の「ぽっこりお腹」の原因を、見極めること。 そして、その原因にあった改善方法をとることが、重要です。 ここでは、「ポッコリお腹の原因を見極める方法」と、その対策について、ご紹介していきましょう。
太りやすいのは「体内時計のズレ」のせいかも? 肥満を改善する2つのコツ
40代に入ると、格段と太りやすくなった。 今までのようなダイエットでは、成功しない。 こんな経験をしている方も、多いのではないでしょうか。 単純に、「年をとって代謝力が落ちたせい」と思いがちですが、実は、それが理由ではないかもしれません。 もしかすると、「体内時計の乱れ」が原因で、「体脂肪を蓄積しやすい体」になっている可能性があります。詳しくご紹介していきましょう。

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