更年期と似たほかの病気A|「大量出血」「月経期間が長い」のは『子宮筋腫』のせいかも?!

「大量出血」「月経期間が長い」のは『子宮筋腫』のせいかも?!

更年期になると、月経のサイクルが乱れた上に、経血量にも大きな変化が現れます。
これも、閉経が近づいていると起こる典型的な更年期の不調ですが、なかには、別の病気が原因になっている場合もあります。

 

「ありえないほど大量出血した!」とか、「1か月も月経が続いてる!」といった月経トラブルの場合、更年期が原因ではなく、「子宮筋腫」が原因かもしれません。

 

「子宮筋腫」は、子宮に大きなコブ(良性腫瘍)ができて、子宮内を圧迫することで不調を起こす病気です。いま、成人女性の3人に1人はこの「子宮筋腫」をもっているといわれるほど、女性にとってはメジャーな疾患でもあります。

 

実は、この「子宮筋腫」の場合も、更年期特有の不調とよく似た症状が現れます。

 

子宮筋腫が原因かもしれない「更年期と似た症状」

月経時の大量出血、月経不順(月経が長い)、不正出血、便秘、頻尿、腰痛、倦怠感、疲労感

 

「40代になって今さら?!」と感じるかもしれませんが、今の不調は、もともとあった筋腫が大きくなったことが原因かもしれません。
ここでは、「子宮筋腫」と「更年期症状」について、詳しく解説していきましょう。


実は40代の女性に多い?!「子宮筋腫」って、いったい何?

主に「月経痛」と深い関わりがあるのが、「子宮筋腫」です。

 

生理になると、痛みがひどすぎて寝込んでしまったり、生理が長くて困ったり。
思い返してみると、身近な人の中にも、「子宮筋腫」を患っている女性って多かったと思いませんか?

 

「子宮筋腫」は、子宮内にできたコブが大きくなって、さまざまな不調を引き起こす病気です。子宮内に筋腫ができてしまうのは、女性ホルモンの影響で、子宮内の筋肉が異常発達することが原因。

 

米粒大の小さなものから、中には、10キロ大もの大きさに育つものもあって、同じ子宮筋腫といっても個人差が激しいのが特徴です。

 

筋腫は、できた場所によって、3種類に分類されています。

 

子宮筋腫の種類

@子宮の内側(粘膜下筋腫)⇒小さいものでも不正出血の原因になります。
A子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)⇒大きくなると不正出血の原因になります。
B子宮の外側(漿膜下筋腫)⇒大きくなるまでほとんど気づきません。

 

筋腫のできる場所によって症状が異なりますが、子宮内にできると、小さくても月経量が増える特徴があります。また、月経量や不正出血を引き起こすだけではなく、更年期と似た倦怠感や疲労感、便秘などの症状を併発することも多く、40代の女性の不調の原因になっていることも!!
意外かもしれませんが、40代の女性ほど、子宮筋腫が多く見つかる傾向があります。


「子宮筋腫」かどうかを調べる方法とは?

「更年期なのか? 子宮筋腫なのか?」を調べるには、まず婦人科を受診する必要があります。

 

子宮筋腫が原因の場合、「月経痛」や「下腹部のハリやしこり」を伴っていることもあります。この症状は、更年期障害の場合はありませんので、思い当たる方は、子宮筋腫が原因かもしれません。

 

婦人科での検査は、「内診」と「超音波検査」、「血液検査」の3つです。

 

超音波検査(MRI)で、子宮内部にコブがないかどうか。血液検査では「貧血」の有無なども調べます。

 

子宮筋腫は、閉経すると女性ホルモンの分泌がなくなるので、小さくなっていきますが、いま不正出血や月経過多があるなら、治療をしたほうが楽に過ごせます。

 

とくに、筋腫が大きくなりつつある状況なら、要注意! 放置しておくと他の臓器にも影響が出る可能性がある上、1万人に3人くらいの割合ですが、腫瘍が悪性化して「がん」になってしまうこともあります。


「子宮筋腫」の治療方法とは?

子宮筋腫の治療は、主に、「薬物療法」か「手術」の2種類です。

 

「薬物療法」の場合は、「偽閉経療法」が行われます。いわば、女性ホルモンの分泌量を減らして、筋腫が大きくなるのを防ぐ方法です。この方法では、大きくなりすぎた筋腫も、半分くらいの大きさにすることができます。

 

ただ、既にホルモン量が減少しているのが更年期の女性ですから、更年期の不調がさらにひどくなる場合があります。この場合は、低用量ピルを活用して、ホルモン分泌の調整をする方法もあります。いずれにしても、治療の際は、現在出ている症状を説明して、医師に適切な処置を仰ぐ必要があります。

 

かなり筋腫が大きくなっている場合は、速やかに手術をして、早めに取り除く必要もあります。

 

手術の方法は主に3つありますが、担当医とよく相談をして、適切な処置を受けましょう。

 

子宮筋腫の手術の例

@「子宮全摘出手術」⇒子宮を全て取り除く
A「子宮筋腫核手術」⇒筋腫だけを取り除く
B「子宮動脈塞栓術」⇒筋腫に栄養を補給する動脈をふさいでしまう

 

AやBの方法は、手術の際の出血量が多くなってしまう傾向があります。手術が必要な場合は、どのタイプの手術を行うのかを、よく相談する必要があります。


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