更年期とは?|40歳を過ぎたら知っておきたい更年期の基礎知識

更年期とは、そもそも何なの?

更年期とは、年齢でいうと、45〜55歳くらいの時期。
「閉経前後の約10年間」を指します。

 

日本の女性の平均的な閉経年齢は、50歳前後。まさに、この前後の期間が「更年期」です。
更年期と聴くと、「病気」を連想しがちですが、これ自体は病気ではありません。

 

何らかの症状が「出る、出ない」に関係なく、女性のライフサイクルの中の一時期に過ぎません。

 

閉経前後の更年期は、体が大きく変化する時期

 

ただ、この「閉経する前後の時期」というのは、女性の身体にとっては、とても大きな変化の時期です。
まず、徐々に月経のサイクルが変わり、体の中の女性ホルモンのバランスが大きく変化します。

 

そのため、体調不良や体質の変化など、さまざまな症状が出る場合も多くなります。
ちょうどこの時期に起こる、病気のような症状を「更年期障害」と呼びます。


女性のライフサイクルを知っておこう!

女性のライフサイクルは、5つに分類されます。

 

0〜8歳 小児期

 

女性ホルモンよりも、成長ホルモンによって、体を大きく成長させていく時期です。
女性ホルモンの分泌は、まだほとんどありません。

 

赤ちゃんのときに、見た目で男女の差がほとんどわからないのは、女性ホルモンがまだ活発に活動していないことが要因です。
女性ホルモンは、男女の骨格や体格などに大きな変化を与えます。

 

8〜18歳 思春期

 

 

女性ホルモンが分泌され、増加していきます。月経が始まり、胸が膨らんだりする時期です。

 

卵巣から、女性ホルモンが活発に分泌されるようになり、生殖器官が整っていきます。

 

18〜44歳 成熟期

 

 

女性ホルモンの分泌が安定し、妊娠・出産など、母体となれる成熟した体になる時期です。

 

月経も定期的な周期で、繰り返し起こります。

 

30代後半から、徐々に卵巣の老化が始まり、月経の量も減少傾向になります。

 

40歳前後になると、更年期障害と似た症状が出る女性も多くなります。

 

この時期は「プレ更年期」と呼ばれています。

 

45〜55歳 更年期

 

 

卵巣の働きが衰え、女性ホルモンの分泌が減少していきます。
更年期に体調の変化が訪れるのは、この女性ホルモンの減少が主な原因です。

 

この時期になると、徐々に月経周期が乱れがちになり、さまざまな症状に悩まされる方も少なくありません。
この更年期特有の症状を「更年期障害」と呼びます。

 

症状は、個人差が大きく、しかも複数の症状が出ることが多く、ストレスなどが重なると重くなる傾向があります。

 

肌の変化や体の変化で老化を感じることも増えてきます。
この後、徐々に閉経に向かって、体が変化していきます。

 

⇒更年期に起こる体調の変化についてはこちらをご覧ください。更年期に起こる症状のいろいろを読む。

 

55歳〜 老年期

 

 

閉経を迎え、卵巣の機能がストップします。
女性ホルモンがほとんど分泌されなくなり、体のさまざまな器官の機能も、加齢により低下していきます。

 

老化のスピードには、個人差がありますが、老人になると、赤ちゃんのときと同様、見た目で男女の区別がつきにくくなります。
これも、女性ホルモンの影響が大きいのです。

 

 

 


更年期に起こりやすい症状を知っておこう!

更年期障害が起こる原因を、まずは正しく知っておくことが必要です。
いま起こっている不調を、できるだけ緩和するためにも、基礎知識を身につけましょう。

 


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