更年期障害の治療は、実際には、どんな内容なの?
「更年期障害」という、診断結果がでた場合、病院では、どのような治療が行われるのでしょうか? 代表的な例を、ご紹介していきましょう。
■病院での更年期障害の治療は、主に、3種類!
主な、治療内容は、次の3つです。
症状に合わせて、薬を服用します。主なものは、「ホルモン補充療法」です。「HRT治療」とも、呼ばれています。HRTは、体内で不足している女性ホルモン(エストロゲン)を補うために、薬として服用したり、貼付する治療法です。
更年期障害の中でも、汗びっしょりになるホットフラッシュや、動悸などの症状に、効果が高い治療法です。症状に合わせて、服用の仕方や、服用期間を決め、医師の指示に従って、服用する必要があります。
例えば、
1か月のうち、3週間だけ服用して、1週間休む。
2〜3か月の短期間だけ、服用する。
といった、期間調整をしたり、
エストロゲンだけではなく、黄体ホルモンも合わせて服用する。
など、飲み方や、他の薬との合わせ方も、個人差があります。いずれにしても、ご自身の体に合う、使用治療が必要です。
HRTの副作用は?
ただ、HRTは、乳がんの発症リスクがある、ともいわれる療法でもあります。近親者に乳がんの方がいる場合は、使用は検討した方がよい場合もあります。そのため、医師とよく相談の上、服用を検討する必要があります。
また、喫煙の習慣がある場合、HRTを服用していると、血栓ができやすくなるので、タバコを控える必要があります。喫煙している方は、この点も、注意が必要です。
このようなリスクを回避したい方は、副作用がほとんどない、漢方治療も人気です。漢方治療を希望する場合は、診断表を持参した上で、漢方専門医にかかるのが、おすすめです。
最近では、保険が適用できる漢方クリニックがありますので、最寄りにクリニックがないか、探してみるのもおすすめです。
また、「イライラする、精神的に落ち着かない、不安・・・」というメンタル症状の場合は、「自律神経調整剤」や「向精神薬」の処方が行われます。
このような場合は、心療内科の受診を薦められることが多くなります。まずは、ご自身の症状にあう、適した治療法を、探すことが、症状緩和への早道になります。
精神的に落ち着かない、うつ症状があるという場合、同時に、カウンセリングを受けることもできます。
更年期の女性は、親子関係のストレス、夫婦関係のストレス、仕事上のストレスなど、さざまなストレスにさらされやすい年代です。
そのため、更年期障害として、出る症状には、精神的なケアが必要なものも多いのです。
カウンセリングを検討したい更年期の症状
・寝付けない
・イライラする
・不安な気持ちが続く
・憂鬱な気持ちが薄れない
こういう症状が出ている場合は、薬物処方だけではなく、カウンセリングを受けることも、症状を緩和する、大きな手助けになります。
更年期障害は、日頃の生活習慣が原因で、悪化することがあります。例えば、寝不足やストレスは、自律神経をさらに乱す、大きな原因になります。
普段の生活習慣を変えるアドバイスを受けることも、症状を緩和させることに、役立ちます。
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