ちゃんと知っておきたい!「アロマオイル」が更年期不調に効くしくみ

ちゃんと知っておきたい!「アロマオイル」が更年期不調に効くしくみ

「アロマオイル」は「癒し」だけではなく、「不調改善」にも効果があります。

 

でも、何となく「効く」というのは知っていても、その理由や仕組みまでは、あまりご存じない方も少なくありません。

 

アロマオイルは、直接肌につけてマッサージしたり、香りをかいだり、ときには、お風呂に入れたりして使うもの。食べ物のように、胃や腸から吸収するわけではありません。

 

では、どんな仕組みで不調を改善してくれるのでしょうか?この理由を知っておくと、アロマを活用する上でもとても便利です。ここでは、「アロマが効く仕組み」について、詳しくご紹介していきましょう。

 


アロマオイルができるまでの仕組み

アロマオイルの原料は、薬効成分がある芳香植物(=ハーブ)から作られています。オイルは「精油」ともいいますが、その由縁は生成方法にあります。

 

主な生成方法は、「水蒸気蒸留法」という方法です。原材料となる「芳香植物(ハーブ)」を蒸留釜に入れて、水蒸気で蒸して芳香成分を揮発(きはつ)させます。(※揮発とは…気体にすること)

 

その芳香成分を含んだ水蒸気は、冷却されると液体になり、これがアロマオイルになります。例えば、1kgのラベンダー精油を作るには、100kgもの花を使って生成されます。こうして、植物の有効成分だけを濃縮したオイルが出来上がります。

 

アロマオイルが効く仕組みの前に、まず、芳香植物(=ハーブ)の薬効を知る必要があります。ハーブと聞くと、何となく嗜好品というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、これは漢方の生薬と同じ。

 

芳香植物(ハーブ)ごとに、実は、さまざまな薬効があります。どんなハーブが、何に効くのか?を知っておくと、症状緩和に役立ちます。


アロマオイルが体に効く!2つの仕組みとは?

「体によい食べ物」は、胃や腸から吸収されて、薬効を発揮しますが、アロマオイルの場合は、「肌や鼻の粘膜」から有効成分を吸収します。

 

アロマがお肌から吸収される仕組み

 

 

お肌の表面には、「表皮」というお肌のバリア機能があります。殺菌やウイルスなどは、この表皮でブロックされて、お肌の中にまでは浸透しません。

 

実は、アロマの精油成分の分子は、表皮のブロックをくぐり抜けるほど小さく、表皮の下にある「真皮」「角質層」まで浸透します。最終的には、血液中にまで届いて、血液に交じって体内に作用していきます。つまり、アロマオイルでお肌マッサージしたり、お風呂にアロマを入れる入浴法は、この薬効成分を、皮膚から取り込むことになります。

 

お肌に塗る場合のポイント

お肌に使う場合は、アロマの原液を必ず薄める必要があります。原液は、成分を濃縮したもので、そのまま使うと皮膚トラブルを招きます。
(※一部の原液はそのまま使用することができるものもあります)
薄めるときは、キャリアオイルという薄め用の精油を使います。購入するキャリアオイルの注意書きをよく読んで、適切に使いましょう。
また、初めて使う場合は、パッチテストで皮膚トラブルが出ないか確認すると安心です。

 

アロマの香りが体内に吸収される仕組み

 

 

アロマオイルは、芳香成分を嗅ぐだけでも、体内に作用します。体内に吸収されるルートは2つ。「鼻の粘膜」から血液中に入るルートと、気管を通じて「肺」から血液中に入るルートです。

 

ディフューザーなどを使って香りをかぐと、この2つのルートから、薬効成分が体に吸収されます。症状に合うアロマオイルを選んで、香りをかぐだけでも、症状緩和に期待がもてます。

 

香りを利用する場合のポイント

アロマオイルは、熱すぎるお湯にたらすと薬効成分が変性してしまいます。ロウソクで焚くタイプのアロマポットよりも、電動式のディフューザーを使う方が、薬効の恩恵を受けやすくなります。

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