ネガティブな口癖の人には近づかない!言葉の伝染力を防止する方法とその体験談
どんな言葉にも、何らかの「感情を引き起こす力」があります。
それだけに、「使う言葉」はとても大切。心の不調を感じている方にとっては、とくに影響が大きいので注意が必要です。
(詳しくは→心の不調は「使う言葉」で改善可能?!負の感情を小さくする2つのコツ)
とくに、「マイナス感情を引き起こす言葉」は、耳にするだけでも、心をネガティブに変えてしまいます。
もし、周囲に「ネガティブな口癖がある人」がいるなら、一刻も早く離れること。
それが難しいなら、聞いてしまった瞬間に、できるだけ早くケアする必要があります。
ここでは、その理由と方法について、ご紹介していきましょう。
ネガティブな言葉は、負の感情を引きおこす!
心の不調をひどくする「ネガティブな言葉」
まずは、「言葉の伝染力」をイメージしてみましょう。
例えば、友達から聞く上司の悪口や、夫への愚痴。
これを、長々と聞いていると、「何だか暗い気持ちになってしまった」という経験が、あるのではないでしょうか?
「言葉」には、「感情を引き起こす魔法の力」があります。
ネガティブな言葉を聞き続けると、その言葉がもつマイナスの力が、いつの間にか、心の中に入り込んできます。
とくに、心の不調を感じているときに、ネガティブな言葉を聞き続けると、ますます心が沈み込んで、なかなか元に戻れません。
「ネガティブな言葉」とは、悪口や不平不満、人を攻撃する言葉です。
こういった言葉は、知らず知らずの間に、脳の中に蓄積して、ご自身の心が汚染されてしまいます。
ネガティブな言葉を除染する!2つの方法とは?
ネガティブな言葉を聴いたら、すぐに除染する!
「ネガティブな言葉は、負の感情を引き寄せる」。
これがわかっていても、その環境から逃れられない場合も、もちろんあります。
そんなときは、とにかく、聞いた瞬間に「除染する」こと。
主には、2つの方法があります。ご紹介していきましょう。
まずは、ご自身にとっての「とっておきの言葉」を準備します。
例えば、「ありがとう」「愛してる」「よかった」「幸せだ」という言葉。
耳にすると、何となくホッとする言葉を、いくつか用意しておきます。
ネガティブな言葉を聴いたら、とにかく、その「とっておきの言葉」を思い浮かべます。
相手に対していう必要はありませんし、その人から離れて、小声でいうだけでもOKです。
たとえ、「ありがとう」と思えなくても、「よい言葉」は脳にプラスの影響を与えてくれます。
これを繰り返すうちに、脳が学習して、マイナスの影響を打ち消してくれます。
これこそが、ネガティブな言葉を除染する、即効性のある方法です。
@の方法に慣れてきたら、今度は、次のステップに進みましょう。
まず、「ポジティブな言葉」をできるだけ、多く使う練習をしてみます。
例えば、道を歩いていて、学校帰りの小学生たちを、目にしたとします。
ある人は、「元気いっぱいで可愛いな」と思い、ある人は「とにかくうるさい」と感じます。このように、同じものを見ても、感じ方は人それぞれです。
もし、ご自身が感じたのが「とにかくうるさいな!」だったとしても、「可愛いね」と、小声で言い直してみてください。
すると、こういう場合も、脳は「プラスの言葉の影響」を受けます。
これを続けると、負の感情が起こるのを抑え、だんだん気持ちがプラスに変わっていきます。
管理人の体験談「言葉の引き寄せは存在する」
※この項目は、管理人自身の体験談です。体験記としてご覧ください。
ここで、当サイトの管理人の話を、ご紹介したいと思います。
管理人は、つい2年前まで、「うつ病」を患っていました。
「うつ」と診断されて、薬を服用し、約2年もの間、なかなか心の暗闇から這い出ることができませんでした。
そのとき、言葉の威力について感じたことが、2つあります。
1つは、「ネガティブな状態の人間同士で、話し込んではいけない」ということ。
もう1つは、「ネガティブな言葉は、伝染する」ということです。
これは、うつの女友達と会話していたときのこと。
彼女は、私よりもはるかに長く、うつ病と戦っている女性です。
病気のことや、これまでの話、これからの対処法…。
「同じ病気の人なら、自分の気持ちをわかってくれるはず」と思い込んでいました。
その彼女とよく話をするようになって気づいたのが、「話せば話すほど、心が沈み込む」ということでした。
お互いに、相当なネガティブな話を吐き出すことは、双方に大きなマイナスダメージを与えていました。話せば話すほど、次の日から余計に調子が悪くなるのです。
「今の苦しみを誰かに聞いてもらいたい」という強い気持ちは、相手をも、巻き込みます。
「ネガティブ×ネガティブ」で話をすると、相乗効果で、負の感情が増幅します。
話を聞くのも、するのも、相手が同じ病気の人の場合は、危険だと感じたのは、いうまでもありません。
余談ですが、話をきいてもらう場合は、相手にも影響を与える可能性があります。
あまり状態がよくなさそうな人に、話を聞いてもらうより、元気な人。できれば、うつを治した経験者が最適です。見当たらない場合は、カウンセラーに相談するほうが、得策といえそうです。
うつ病患者にとって、さらにダメージとなる可能性があるのは、家族です。
一番身近で、一番頼りになる存在が「家族」ですが、長く病気を患うと、どうしても、家族も影響を受けてしまいます。
ネガティブな気持ちは、言葉となり、その言葉が、相手をネガティブに変えていきます。
そして、それが、自分にも跳ね返ってきて、さらに追い打ちをかけてしまいます。
もちろん、うつの急性期のつらいときに、そんなことまで気遣うのは無理ですし、する必要もありません。
でも、停滞期で落ち着いてきたら、できるだけ「言葉を言い換える練習を始めてみる」こと。それは、家族のためでもありますが、本当は「自分のため」です。
まずは、できるだけ、使う言葉を変えてみる。
できるだけ、笑ってみる。そうは思えなくても、意図的にやってみると、先に周囲のほうが変わります。その環境が、今度はプラスとなって自分に返ってきてくれます。
「自分が変わらなきゃ」と思えたときが、はじめ時。
時間はかかりますが、これが、うつから脱却する出口だったと、今、心底そう感じています。
役に立つ本
うつが寛解してから読んだ本ですが、自分の経験と照らし合わせても、とても役に立つ内容が多く書かれていました。
今回の「言葉」のお話も、この書籍を参考にさせて戴きました。ご興味がわかれたら、参考にしていただけると幸いです。
アマゾンクチコミ評価★★★★☆
以下クチコミより引用
「心と体がすぐに良くなる劇的な方法は書かれていませんが、自分で自分を治していくんだという気持ちを高めるには良い本だと思いました。
当たり前のようで大事なこと(未来への不安や過去の嫌な記憶にとらわれず今を生きる、ポジティブな言葉使いをする、良質な栄養をとる、など)が丁寧に繰り返し書かれています。
画期的な方法を望まれる方には向いていないかと思いますが、自分に合ったやり方でゆっくりと良くなっていきたいと思っていらっしゃる方には良書だと思いました。
5章のセルフヒーリング一覧が実践しやすそうだと思いました」
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