心の不調は「使う言葉」で改善可能?!負の感情を小さくする2つのコツ

心の不調は「使う言葉」で改善可能?!負の感情を小さくする2つのコツ

小さなことで、くよくよしたり。わけもなく悲しくなったり。

 

更年期の女性に多い、こんな「心の不調」。中には、「うつ病」と診断されるほど、ダメージが大きい方も少なくありません。

 

更年期は、心身共に、さまざまな不調が出やすい時期。

 

もし、「心の不調」が強く出ているなら、知らず知らずの間に、「無理な生き方」をしてきたことも、きっと一因にあるはずです。

 

「心の不調」を根本的に改善するには、これまでの「考え方」や「生き方」を見直すべき時期。
その一助となる方法を、ご紹介していきましょう。


言葉を変えれば、思考も変わる!

言葉ひとつで、感情はコントロールできる

 

薬に頼らない治療を行っている心療内科医、竹林直紀さんの著書に、「自律神経が喜ぶセルフヒーリング」という書籍があります。

 

この書籍では、「苦しくなる生き方」や「考え方」を改善するアイデアが、たくさん紹介されています。

 

その方法のひとつが、「言葉ひとつで、感情はコントロールできる」というもの。詳しく、ご紹介していきましょう。

 

思考は、使う言葉で変わる

 

「言葉」は、聞いた瞬間に、人の感情を引き出します。

 

例えば、「ありがとう」「愛してる」「ラッキー!」という言葉。これを聞くと、何となく、温かい気持ちになりますよね。

 

これとは逆に、「疲れた」「嫌い」「最悪!」という言葉を聞くと、何となく嫌な気持ちになります。

 

もうお気づきの通り、耳にするだけで、ポジティブにも、ネガティブにもなれるのが、「言葉が持つ力」です。

 

精神的な不調を感じている方は、いま、ネガティブな気持ちでいっぱいなはず。

 

思い返してみると、自分でも、「ネガティブになる言葉」を使うことが多い状態ではないでしょうか。

 

もしそうなら、その言葉こそが、自動的に「ネガティブな精神状態」にさせているはず。
言葉は、それほど、大きな影響力をもっています。

 

これを逆に考えると、「言葉を変えると変わる」ということも、イメージしやすくなるのではないでしょうか。


「精神的な不調」から抜け出す!言葉の使い方

「ネガティブになる考え方を変える」と聞くと、「そう簡単に変えられない」と思われるかもしれません。

 

でも、「考え方」ではなく、まず、「使う言葉を変える」。

 

これなら、「何とかできそう」な気がしてくるのでは、ないでしょうか?
では、さっそく、その方法を、ご紹介していきましょう。

 

使う言葉を、ポジティブに言い換えてみる

 

マイナス感情を小さくするためには、まず、口に出す言葉を、言い換えてみることから始めます。

 

聞いただけで、ネガティブな気持ちになる言葉は、できるだけ使わない。
そして、プラスになる言葉に、置き換えていきましょう。

 

マイナス→プラスの言葉に変える例

「疲れた」 → 「よく頑張った」「一休みするね」
「無理」「できない」 → 「いまはやめとくね」
「〇〇しなけらばならない」 → 「〇〇でもいいかな?」
「大変だ」「難しい」 → 「チャレンジだね」

 

こうしてみると、なんとなく、ポジティブなイメージに変わるのではないでしょうか?

 

「でも〜」「だって〜」と、無意識のうちにいってしまう方は、幼いころの両親との関係や人間関係の中で、たまたま口癖になったケースがほとんど。

 

長年使ってきた言葉でだとしても、意識的に変えていけば、その癖は必ず治すことができます。
プラスに言い換える癖ができれば、考え方も、自然と変化していきます。

 

言葉のイメージを変える

 

「大変だ」「疲れた」という言葉以外にも、その言葉を聞くだけで、マイナスのイメージが湧き上がることがあります。

 

それは、その言葉にまつわる「記憶」「イメージ」が「感情」とセットになっている言葉です。これは、人によって異なります。

 

例えば、「机」という言葉を聞いたとき。
何も感じない人もいますが、人によっては、何かの記憶を呼び覚まします。

 

ある人は、「受験勉強がいやだった」ことを思い出して、暗い気持ちになったり。
でも、ある人は、「家族団らんのテーブル」を思い出して、温かい気持ちになる場合もあります。

 

プラスイメージがわく言葉を増やしていくこと

 

ご自身が、思わず「マイナスなイメージがわく言葉」は、何でしょうか?
「いやな気持ちになる言葉」が多い方ほど、その言葉よりも、「いい気持ちになる言葉」を増やす必要があります。

 

人間は、前向きな気持ちになる言葉を、使えば使うほど、「思考」や「考え方」もプラスに変わっていきます。

 

具体的な方法は、身の回りにある「もの」に、良い言葉をかけてみること。例えば、部屋にある観葉植物や置物。車や自転車でも、かまいません。

 

その「もの」に向かって、「いつもありがとう」「今日も可愛いね」「愛してる」と声をかけてみてください。この言葉を発するだけで、何となく気持ちがやわらぐのを、感じるはずです。

 

こういう「もの」を、まわりに増やしていくことが、脳内にプラスのものを増やす一助になります。


役に立つ本

 

薬に頼らない心療内科医の 自律神経が喜ぶセルフヒーリング

 

 

アマゾンクチコミ評価★★★★☆

以下クチコミより引用

「心と体がすぐに良くなる劇的な方法は書かれていませんが、自分で自分を治していくんだという気持ちを高めるには良い本だと思いました。
当たり前のようで大事なこと(未来への不安や過去の嫌な記憶にとらわれず今を生きる、ポジティブな言葉使いをする、良質な栄養をとる、など)が丁寧に繰り返し書かれています。
画期的な方法を望まれる方には向いていないかと思いますが、自分に合ったやり方でゆっくりと良くなっていきたいと思っていらっしゃる方には良書だと思いました。
5章のセルフヒーリング一覧が実践しやすそうだと思いました」

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