更年期特有の「便秘や下痢」の症状とは?!
「便秘や下痢の回数が、多くなった」「下痢と便秘を繰り返す症状がある」「30代の頃よりも、下痢・便秘がひどくなった」
下痢や便秘は、年齢にかかわらず、女性の多くの方が悩んでいる症状でもあります。とくに、便秘は、20代のころから症状が重いという方も少なくないでしょう。
下痢や便秘は、大腸の働きが乱れていることが直接的な原因です。この大腸の働きは、自律神経からの命令で動いています。
40代になってから「下痢や便秘がひどくなっている」場合は、更年期特有の自律神経の乱れが影響しているケースがほとんどです。
排泄機能が低下すると、日々の生活にも大きな影響を及ぼします。まずは、日々のケアを行うこと。症状がひどい場合には、医師に相談することが必要です。
更年期の「下痢&便秘」!緩和させるには?
更年期の便秘や下痢は、自律神経を整える対策をすると、ひどい症状の緩和が期待できます。以下の方法は、基本の対策です。まずは、カンタンなことから始めていきましょう。
朝、昼、晩の3食を、できるだけ決まった時間帯にとること。つまり、食事のリズムを一定に保つことで、消化器官を働かせる時間を、体に覚え込ませます。
また、大腸は、午前中に一番活発に働きますから、朝食はできるだけ摂るように心がけ、夜は遅い時間に食事を摂らないこと。胃腸や大腸などの消化器官に大きな負担をかけないようにすることも、大切な改善策になります。
便秘といえば、「食物繊維」。食物繊維は、下痢の予防にも役立ちます。
食物繊維は、胃でほとんど消化されず「腸」まで運ばれていきます。腸まで運ばれた「食物繊維」は、腸内の不要物を大掃除してくれる役割があります。便通をよくするには、この食物繊維の力が必要です。
また、下痢は、大腸で水分吸収がうまく働いていないことが主な原因です。食物繊維は、腸の活動を活発化させるので「水分吸収」も活発化します。
ただ、注意点がひとつ。下痢真っ只中のときだけは、食物繊維は控えること。食物繊維は消化されずにそのまま腸に届くため、腸が弱っているときには、逆効果になる恐れがあります。
また、下痢のために体内の水分が不足気味になりますから、水分補給も重要。まず、症状を抑えるために、「消化の良いもの」を食べて、水分補給をすることが適切な対処法です。
2種類ある!食物繊維の働きとは?
食物繊維には、2種類あり、それぞれ、便秘と下痢の予防に役立てることができます。
その、2種類とは、「水溶性」のものと、「不溶性」のもの。
「水溶性」の食物繊維は、腸内で水分を抱え込んでゲル状になり、便を柔らかくして押し出してくれます。
また、「不溶性」の食物繊維は、腸内の水分を摂りこんで膨らむ働きがあり、こちらも便秘緩和に役立つ上、下痢しやすい方の予防対策にも役立ちます。
便秘気味な方は、2つの食物繊維をバランスよく食べること。その上で、腸の動きが悪い方は、不溶性食物繊維を。
ストレスが多く「腸の緊張状態が続いている便秘」には、水溶性食物繊維を多めに摂ると、症状を緩和しやすくなります。下痢しやすい方は、予防策として、不溶性の食物繊維を多めに摂りましょう。
腸の動きが悪い便秘を抑える「水溶性食物繊維」→こんにゃく、寒天、果物類、海藻類
ストレス性の便秘や下痢予防になる「不溶性食物繊維」→カボチャ、アボガド、キノコ類、サツマイモ、ココア
意外かもしれませんが、下痢や便秘にもアロマが効きます。アロマオイルには自律神経を整える作用があり、大腸の働きを整える効果が期待できます。下痢や便秘に効くオイルは下記の通り。うまく活用してみましょう。
便秘に効くアロマオイル
●ローズ
バラの花の香りが、漂う優雅なオイルです。大腸の働きを促進し、消化器官を浄化する働きがあります。
●レモン
レモン特有の爽やかな香りです。排便を促す効能があり、便秘に効くオイルです。
【下痢に効くアロマ】
●カモミール
ストレスからくる下痢に効くアロマです。精神を落ち着かせ、腸の働きを整えます。
●ゼラニウム
昔から、下痢の治療に使われてきたゼラニウムから抽出したオイルです。腸の働きを助けてくれます。バラに似たフローラルな香りがします。
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