更年期に現れる「むくみ」の症状と原因とは?
むくみの原因は、余分な水分と老廃物
「40代になってから、下半身のむくみがひどい」「足だけではなく、寝起きに顔がむくむ」「手足がパンパンにふくらんでしまう」
このように、「手足や顔がむくんで膨れてしまう」直接的な原因は、水分の代謝がうまくいっていないことが原因です。
人間の体は、血管を通して「必要な栄養素と酸素」を届け、リンパ管を通じて「老廃物を排出する」ようになっています。
むくみは、この末端細胞の周辺にある「老廃物や余分な水分」がうまく排出されないことが原因で起こります。
自律神経の乱れが、老廃物をため込んでいる?!
ところで、なぜ、老廃物や余分な水分が排出されなくなるのでしょうか?
この原因は、「自律神経」と「筋肉」が大きなかかわりを持っています。
血液の流れや、リンパの流れを、無意識のうちに調整しているのは「自律神経」です。更年期の女性は、女性ホルモンが急激に減少していくため、その影響を受けて「自律神経」もうまく作動しなくなります。そのため、末端細胞のある手や足に、老廃物と水分が貯まってむくみを作りやすくなってしまいます。
また、加齢による筋肉の衰えも見逃せません。血液やリンパ管は、心臓の鼓動だけでは循環しません。体のあちこちにある、筋肉が収縮することで血流やリンパの流れができます。つまり、筋肉が、衰えると、この血流を作る力が著しく弱まります。
「自律神経の乱れ」と「筋肉の衰え」が、むくみに大きく影響しているのは、このためです。
更年期雄むくみを何とかするには?
むくんでいる箇所には、「老廃物と水分」が貯まっています。貯まっているものは、そのままにしておいても、なかなか解消できません。
まずは、むくんでいる箇所を、リンパの流れに沿ってマッサージすること。周辺の筋肉を、入念にほぐすこと。この2つで、むくみはかなり解消されます。
毎日の日課に、マッサージを加えて、むくみケアに取り組みましょう。お風呂上りなど、体が温まっているときにマッサージをすると一層効果的です。
むくみを解消するためには、下半身の筋肉を鍛えることも重要です。筋肉の衰えが、むくみの原因のひとつですから、この筋肉をできるだけ動かすこと。
とくに、下半身の筋肉は、全身の血流とリンパを流す第2の心臓部といっても、過言ではありません。
体に余分な水分や、老廃物がたまる「むくみ」。これを、解消するには、「カリウム」や「ビタミンE」、「クエン酸」が多いものを、バランスよく摂ること。うまく取りいれて、症状の緩和に努めましょう。
カリウム
カリウムは、必須ミネラルのひとつで、筋肉や神経を正常に機能させる働きがあります。また、体内の過剰な塩分(ナトリウム)を排出する働きがあり、血圧を下げる効能があります。
カリウムが多く含まれている食べ物
(野菜類)パセリ、アボガド、ヨモギ、ホウレンソウ、ユリ根、里芋
(豆類)納豆、みそ、大豆
(海藻類)昆布、ワカメ、ヒジキ、あおさ
ビタミンE
細胞の酸化を防ぐ役割があり、老化防止に欠かせない栄養素です。血中の悪玉コレステロールを減らし、血液をサラサラにする効果があり、血行を良化させてくれます。
ビタミンEが多く含まれている食べ物
魚介類の卵(スジコ、キャビア、イクラ、タラコ、明太子)
ウナギ、カボチャ、大根の葉、イワシ、トウガラシ、アーモンドなど。
クエン酸
クエン酸は、血流を良くする働きがあり、疲労回復に効果がある栄養素です。お酢や梅干しなどの「すっぱい」成分で、食欲を促進させ、疲労の原因となる乳酸を抑える働きがあり、老廃物をため込みにくくします。
クエン酸が多く含まれている食べ物
レモン、グレープフルーツ、パイナップルなどの柑橘類。お酢、梅干しなど。
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