更年期うつで一番つらいのは薬では治らないと知ること

心療内科での治療B〜停滞期が一番つらい更年期うつ治療〜

比較的、自分に合う抗うつ薬が見つかり、毎日服用をし続けても、なかなか気持ちが楽にならない時期。服用開始から、3か月〜半年たった頃。いわゆる停滞期なるものがあります。

 

薬を飲んでいても、あまり変わらない。薬は、症状を抑えるだけで、病気そのものを治してくれるわけじゃない。どんどん、こういう思いが強くなり、色々なことを考え始めます。

 

もう、ずっとこのままだったら、どうしよう。社会に復帰できない自分は、価値がないのではないか?
自分は、家族のお荷物だ。家族に申し訳なくて、消えてしまいたい。

 

このような考えが、次から次へとわきおこってきて、どんどん気持ちが暗くなりました。とくに、日中の調子がよくなくて、家にいると落ち着きません。本当なら、会社で働いているような時間帯に、家にいることに対する罪悪感がどんどん強くなって、どうしようもありませんでした。

 

■同じ病気の人のブログを読むのは注意が必要

 

調子が悪いときほど、うつを克服する方法を探すものです。その上、誰にも本音で話ができないので、同じ病気の人と苦しさを分かち合えるのではないかとも、思いました。

 

この頃、毎日、うつの方のブログを見ていました。ブログによりますが、うつの方のブログは、苦しい想いをつづっているものが多く、それを読むことは、当時の私にとっては、逆効果でした。

 

というのも、苦しい想いをしている人がこんなにいるという事実は、「自分だけじゃない」という安心感も与えてくれます。でも、その反面、その苦しみに同調してしまって、ますます調子が悪くなる原因のひとつにもなったからです。

 

その上、もう何年も苦しんでいる方のブログの場合は、うつが治るまでに、途方もない年数がかかる予感がして、さらに落ち込むことが多々ありました。

 

私は、うつの方のブログを批判しているわけではありません。でも、具合が悪いときに読むものとしては、気持ちがひきずられるということがある。それが、とても危険な気が、いまはしています。

 

治りたいと思っている以上、気持ちがひきずられるものは、読まない方がいいということだけは、確かです。どうしても読んでしまうなら、うつを寛解した方のブログのほうがおすすめです。

 

■希死念慮について考える

 

調子が悪い状態が続くと、どんどん、「消えたい」という思いが強くなり、消える方法について考えたりもしました。いわゆる、これが、希死念慮というものです。

 

通っていた心療内科で、「消えたい」と思うことがよくあるという話もしました。こういう話をすると、多くの場合、処方される薬が増えたりするようですが、私の担当医は、増薬はしませんでした。ただ、少し、話を聴いてくれるだけ。それ以上でも、それ以下でもありません。

 

増薬をしなかったことは、後から思うと、よかったことです。減薬できるようになって、薬の禁断症状は全くでませんでした。でも、このときの自分は、「医者にさえ、通えば治るというのは、幻想だ」と強く思うようになりました。

 

心療内科の治療は、基本的には薬を処方するしかない。しかも、薬は、症状を抑えることしかできない。

 

消えたい=死にたいのか?
このことについても、よく考えるようになりました。

 

このとき、気づいたのは、たったひとつ。
消えたい気持ちは、苦しみも、哀しみもなく、砂のようにさらさらと消えたいという気持ちで、痛いことや苦しいことは、実はやりたくないのだと。

 

死ぬことは、とても、怖いことです。死んだらどうなるのか、この世で、経験して教えてくれる人など、ただの一人もいません。死への恐怖をやわらげるために、ある意味、宗教が成り立っているのだとさえ思います。

 

でも、私にとっては、その見たことのない世界を見る機会がありました。ちょうど、この時期、岩波英知先生のプログラムを受けていたのです。(体験談は別項目で記載していますので是非ご覧ください)このときの経験が、未知なるものへの恐怖をリアルに実感させてくれました。岩波先生のプログラムはすごくて、おそらく、この世であのような未知なる感覚を人に体験させられるのは、この方しかいません。

 

あの浮遊感と時間がなくなるような感じ、、、。どこか別の世界にいったような感覚が、私にはどうしようもなく怖かったのです。それだけ、岩波先生のプログラムは本物でした。

 

このプログラムの体験が、私にはあれほど怖かったのだから、死ぬという世界は、もっと怖いと感じてしまいました。この怖いことをしてまで、死にたいのか?やっぱり、違う。本当は、ゲームをしていて、絶体絶命のピンチになったときに、リセットボタンを押す気持ちとほとんど同じなのです。

 

「消えたい=死にたい」ではなく、「消えたい=やりなおしたい」。
「なかったことにしたい」、「忘れたい」、「怖い想いをせずに、楽になりたい」方が、正直な自分の気持ちでした。

 

いま、もし、死にたいと思っている方が、このサイトをご覧になられているのだとしたら、ぜひ、もう一度、よく考えてみてください。

 

うつのいま、とても苦しいでしょう?
悲しくて、苦しくて、投げ出してしまいたいでしょう?
でも、本当に、死にたいですか?
ただただ、消えたいのではないですか?

 

でも、消えたいという気持ちは、死にたいとは違うのではないですか?
だって、怖いことや苦しいことは、もういやですよね?

 

ただでさえ、うつは怖くて、つらくて、悲しいのです。
もうこれ以上、そんなことはしたくないですよね。

 


■うつを治すために、本当に必要なのは、「考え方を変えること」

 

薬だけじゃ、よくならない。
消えたいけど、怖いことはもう絶対にイヤ。

 

この時期、医者以外の方法を、いろいろ探して、試しました。
「カウンセリング」や、「ヒフノテラピー」、「スピリチュアルカウンセリング」、「瞑想療法」。
漢方にも通いました。(漢方については、3回にわけてご紹介しています)
本も、いろいろ読みました。

 

最終的に、行きついたのは、うつになってしまう自分の考え方を変えることでした。今までの価値観、ものの考え方。長年にわたって積み重ねてきたものを、変えるのは容易ではありませんが、考え方を変えなければ、例え寛解したとしても、またすぐに元に戻るかもしれない。そう思うようになりました。

 

抗うつ薬治療以外に、いろいろ試したことについては、また、別項目で書きたいと思います。

 

続き「第4回心療内科での治療C〜抗うつ薬の減薬タイミング〜」を読む

 

 

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