更年期の症状|だるい・倦怠感|「いつも疲れている」「体がだるい」

「疲れやすい」「やる気が起きない」「倦怠感がある」更年期症状とは?

「いつも、体がだるい」「何かをするときに、とても面倒に感じる」「何をするにも、なかなかやる気が起こらない」

 

こんな倦怠感に悩まされていませんか? これも、実は、女性ホルモンの急激な減少が引き起こす症状なのです。

 

いつもの疲れなら、普通は1日ぐっすり眠って休んだら回復するものですが、更年期障害による疲れは長期間続くのが特徴です。少し、休んだからといって、なかなか治るものではありません。

 

これも、女性ホルモンの減少が招く「自律神経の乱れ」が原因ですから、余計なストレスがかからないように注意する必要があります。

 

中でも、一番危険なストレスは「これまでの自分のように、いろいろなことができない」と、自分を責めることです。

 

更年期の症状は、できないことがあっても、くよくよしないこと。周囲にも、更年期が原因で、このような症状が出ていることを、理解してもらうことも、必要です。

 

あまりにも、症状が続く場合や、重い場合は、他の病気の可能性もあります。貧血や内臓関係の進退的な病気だったり、うつ病になっている場合もありますので、医師の診察を受けるように、心がけましょう。


更年期の倦怠感…緩和方法は?

充分な睡眠をとること

 

 

睡眠は、体と脳を休める上で、とても大切です。自律神経を休めるためには、良く眠ることは、必要不可欠。

 

とくに、眠っている間は、副交感神経が優位に働きますので、過敏になっている交感神経を休めることができます。どんなに忙しくても、睡眠はきっちりとることが、大切です。

 

決まった時間に起きる、決まった時間に寝ること。

 

起床と睡眠は、生活リズムを整える上で、とても重要な役割をもっています。日によって、起きる時間や寝る時間がバラバラだと、なかなか体の生活リズムが保てません。

 

決まった時間に起きている方は、目覚ましをかけなくても、起床時間になると目を覚ますようになります。このリズムが大切なのです。

 

女性ホルモンのバランスは、自律神経を乱しがちです。生活リズムを整えることで、この乱れを最小限に抑えることができます。

 

無理をしないこと

 

やる気がまったく起きないのに、面倒な仕事を引き受けてしまった。疲れているのに、家事をこなさないといけない。

 

「私は、こんなに大変なのに、誰も助けてくれない」。こう、思ってしまうことが、一番、ストレスをため込んでしまいます。このストレスが、体調をさらに悪化させることは、言うまでもありません。

 

今、抱えている体調の問題を、家族や同僚に、思い切って打ち明けましょう。更年期ならではの症状だということも、伝えて、できるだけ、理解と協力を仰ぐことが、ストレス回避に役立ちます。

 

何も話さずに、一人で問題を抱えないこと。周囲の理解を得ることが、症状を悪化させないための、大きなポイントです。

 

「疲労感」や「倦怠感」を改善する食べ物を摂る

 

疲労感や倦怠感は、必要な栄養素が足りないことも、原因のひとつになります。このような症状に効くのは、以下の栄養素です。普段の食生活で、できるだけ、この栄養素が入ったものを、取るように心がけましょう。

 

●ビタミンB1

 

糖質を、体内でエネルギーに変えるときに、必要な酵素を作ります。これが不足すると、糖質を分解することができず、体内の疲労物質が蓄積されて、倦怠感の元になります。
たくさん摂取しても、体外に排出されますので、安心して食べることができます。

 

⇒豚肉や生ハム、タラコ、ウナギ、青のりなどに多く含まれています。

 

●ビタミンB6

 

タンパク質を分解するために、必要な栄養素です。脂質の代謝も促進するので、ダイエットにも欠かせません。これが、不足していると、自律神経が乱れやすくなります。

 

また、普段、ピルを飲んでいる方は、とくに、このビタミンB6が不足しがちなので、意識的に摂る必要があります。

 

⇒きな粉や大豆、あずきなどの豆類。マグロ、カツオなどの赤身の魚。牛レバーや鶏のひき肉などに多く含まれています。

 

●ビタミンB12

 

神経細胞を作るために、必要な栄養素です。貧血を防ぐ役割もあり、生理不順で出血が多い方は、とくに、摂取を心がけるようにするとよいでしょう。

 

⇒貝類に多く含まれています。しじみ、赤貝、あさり、ハマグリ。鶏肉のレバー、イワシなどのほか、海苔もおすすめです。

 

 

 

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