更年期の症状|頭痛|「頭がしめつけられる」「ズキズキする」

「更年期の頭痛」の症状とは?

「頭が締めつけられるような、痛みが続くことがある」
「ズキズキした頭痛が、頻繁に起こる」
「頭の片方が、キリキリ痛む」
「頭痛で、吐き気が出ることがある」

 

40代以降になると、慢性的な頭痛が続くことがあります。検査を受けても、「脳には異常がない」と診断されることも少なくありません。

 

このような場合、女性ホルモンの減少が引き起こす「自律神経が関係した頭痛」である場合が多くなります。頭痛の症状としては、大きく分けて、2タイプあります。

 

@緊張型頭痛
頭全体が締め付けられるような痛みがでます。これは、血行不順による「肩こり」や「目の疲れ」が主な原因で、強いストレスが引き金になることがあります。頭痛の多くがこのタイプです。

 

A片頭痛
頭の片側に、ズキズキした痛みが出る症状です。立っていられないほどの痛みが出て、吐き気を伴うこともあります。常に痛むというよりは、何かをきっかけに、突如頭痛が起こる場合が多く、痛みが出る周期も人によってさまざまです。

 

頭痛薬を使いすぎると聴かなくなる?!

 

@Aのケースは、ともに、市販の頭痛薬で収まることもありますが、常に頭痛薬を服用していると、薬が効かなくなってくる場合があります。

 

長期の服用や頻繁な使用は、体の負担も大きくなりますので、医師の診断を仰ぐ必要があります。また、更年期による頭痛ではなく、脳内出血やくも膜下出血の前兆というケースもありますので、症状が軽くても、医師の診察を受けておく方が安心です。


更年期の頭痛をやわらげるには?!

首と肩の筋肉を、ほぐすこと

 

頭痛を抱える方のほとんどが、「肩こり」や「首コリ」といった症状があります。コリは、血流が悪くなり、老廃物が筋肉にたまっている状態です。

 

しかも、肩と首のコリは、頭痛と密接な関係があり、どちらが凝っても連結してしまいます。「こり」は、出来るだけ早く解消することが、頭痛を防止する上でとても大切です。

 

普段の癖も見直しを!
・長時間、同じ姿勢で作業をしない
・首や肩のストレッチを行う
・指圧や整体などに通う

 

筋肉を動かすと、そこにたまったコリの元は流れやすくなります。肩や首の筋肉を、できるだけ動かすこと。また、目の疲れも、首や肩こりの元になりますので、目を休めることも、必要です。

 

体を温めること

 

体が冷えると、筋肉がこわばりやすくなり、肩こりや首のコリをひどくします。これが、頭痛の元にもなりますので、体をできるだけ温めるようにする必要があります。

 

首や肩は上半身にありますが、体全体の冷えを解消するためには、下半身を温めることが、最も効果がある対策です。半身浴や足湯などは、とくに効果が高い対処法です。

 

また、寒い時期はもちろん、夏場はクーラーで体が冷えやすくなりますので、要注意です。

 

食べると頭痛になりやすいものを避けること

 

頭痛の症状がある方が、食べるとよくない食べ物があります。とくに、血行を良くしすぎる食べ物は、頭の血管を広げるため、片頭痛を誘発する場合があるためです。片頭痛の兆しがあるときは、できるだけ避けるようにしましょう。

 

食べるとNGなものとは?

●ポリフェノール⇒血管を拡張させる働きがあり、脳の血管が広がると、頭痛が起こりやすくなります。
【ポリフェノールが多い要注意な食べもの】赤ワイン、チョコレート、コーヒー、緑茶、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、ブドウ、みかん、ココアなど。

 

●チラミン⇒体内に入ると、血圧を上昇させるため、頭痛や吐き気を誘発しやすい栄養素です。血管を収縮する働きがあるため、チラミンの体内濃度が低くなると、血管が拡張して頭痛を引き起こしやすくなります。
【チラミンが多い要注意な食べ物】発酵食品(チーズ、ピクルス)、ピーナッツバター、玉ねぎ、イチジクなど。

 

頭痛を抑える食べ物をとる=血管をゆるめるもの、血圧を下げる食べ物

 

食べ物には、頭痛を抑える働きがあるものがあります。とくに、血圧を下げるものや、血管をゆるめるものは、頭痛抑制に効果があります。

 

●ビタミンB2⇒体内の過酸化脂質を分解する作用が、頭痛を抑える働きを担います。血圧を下げる効果があるため、頭痛をやわらげることもできます。

【ビタミンB2が多い食べ物】ウナギ、レバー(牛肉・豚肉、鶏肉)、イクラ、卵の卵黄、キャビア、海苔

 

●マグネシウム⇒血管の収縮を抑える効果があり、頭痛の原因となる血管の拡張を防いでくれます。

【マグネシウムの多い食べ物】アーモンド、ホウレンソウ、納豆、大豆、アサリ、イクラ、ハマグリ、あおさ、青のり、ワカメ

 

血流を良くする栄養素をサプリで補う

「頭痛緩和」に役立つ食べ物は色々ありますが、これを「毎日摂るのは難しい」という場合。サプリメントで不足分を補うという手法もあります。

 

サプリメントは、基本的に食材(栄養素)ですから、「医薬品には頼りたくない」という方におすすめです。

 

食材に含まれる栄養素以外にも、漢方由来のものなど選択肢はいろいろ。

 

一般的な食材としては、少々高額すぎる高麗人参なども、サプリメントなら手軽に毎日補えるメリットもあります。
(※高麗人参にはジンセノサイドという、血流改善に効く栄養素が含まれています)。

 

血流改善に効くサプリを色々研究してみるのも、おすすめです。

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