更年期|「もの忘れ」|「うっかりミスが増えた」「大事なことを忘れる」

更年期の「もの忘れ」とは?「うっかりミスが増えてる!!」のはなぜ?

「もの忘れ」は、「老人特有の症状だ」と思われている方も多いのではないでしょうか?

 

でも、この「もの忘れ」は、老化だけが原因ではありません。実は、「更年期」から頻発し始める、症状のひとつなのです。

 

「もの忘れまで、更年期のせいなの?」と、少しうんざりするかもしれませんが、この原因にも「女性ホルモン」が大きく関係しています。

 

ここでは、更年期から始まる「もの忘れ」の原因と対策について、詳しく解説していきましょう。


更年期から「物忘れ」が始まる!その原因とは?

仕事でうっかりミスを連発したり、大事なことを忘れたり…。

 

更年期になると増える「もの忘れ」も、女性ホルモンが減少すると起こりやすくなる症状のひとつです。

 

その理由は、女性ホルモンと連動している「記憶力に関わる神経伝達物質」にあります。

 

その神経伝達物質とは、「アセチルコリン」のこと。この「アセチルコリン」は、女性ホルモン(エストロゲン)が多く分泌されると、活性化する特徴があります。

 

アセチルコリンが活性化すると、脳内の記憶をつかさどる海馬も活性化し、記憶力が向上する特徴があります。逆にいうと、女性ホルモンが減少したり、乱れたりすると、このアセチルコリンもうまく働かず、記憶力が低下してしまいます。

 

更年期になると、女性ホルモンは減少していきますから、記憶力が低下するのは、ご推察の通り。「もの忘れ」が増えるのも、これが理由です。


更年期の「もの忘れ」を防止する方法とは?

女性ホルモンの減少が引き起こす、「もの忘れ」。これを防止するには、まず、女性ホルモンの急激な減少をおさえるしかありません。

 

女性ホルモンに似た働きをする「大豆イソフラボン」を積極的に摂るのも、その対策のひとつ。豆腐や納豆などの大豆製品を食べたり、イソフラボンをサプリメントで摂取するのも有効な対策です。

 

あまりにも「もの忘れ」がひどい場合は、婦人科でホルモン補充療法(HRT)を行うと劇的に改善できることもあります。

 

また、アセチルコリンは、運動をしたりストレスをなくすと分泌されやすくなりますので、日ごろからこれを意識しておくことも必要です。

 

脳は、年をとっても、使えば使うほど「記憶力」を維持できるものです。1日の予定を朝からシュミレーションして、頭の中でイメージ化すると、忘れにくくなりますので、ぜひ試してみましょう。

 

もちろん、ふだんからメモをとって、手帳を良く確認する習慣をつけておくと、ちょっとしたミスを防ぐこともできます。ご自身にあった「もの忘れ対策」で、うっかりミスを軽減しましょう。

 


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