のぼせや多汗に効く？！自律神経を整える「ブラックコホシュ」の実力

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アメリカで根強い人気がある！更年期に効く薬草「ブラックコホシュ」とは？

「女性ホルモンと似た働きをする」といわれているものの中に、「ブラックコホシュ」という薬草があります。

「ブラックコホシュ」とは、厳密にいうと、イソフラボンのように「女性ホルモンと似た働きをする」というよりは、自律神経を働かせる中枢神経に有効作用する薬草です。

美しい白い花を咲かせる薬草で、原産地は北アメリカ。有効成分があるのは、「根」の部分で、これを乾燥させたものをハーブティーやサプリメントとして服用できます。

「ブラックコホシュ」は、昔からアメリカ先住民の間で、女性の不調を整える薬草として、広く使われてきた歴史があります。そのため、今でもアメリカでは、とくに人気の高い薬草のひとつなのだとか。

ところで、この「ブラックコホシュ」。中枢神経に有効作用するという薬草ですが、なぜ更年期の不調に効果があるのでしょうか？　その理由を、詳しくご説明していきましょう。

「自律神経」を整えると、不調がなくなる理由とは？

まず、自律神経を整えると、なぜ不調を緩和するのか？について、詳しくご説明していきましょう。

更年期の不調は、女性ホルモンの減少が原因ですが、実際につらい症状を引き起こしているのは「自律神経」です。

更年期になると、卵巣で思うように女性ホルモンがつくれなくなります。

そうすると、自律神経が「ホルモンが足りないよ！もっと作って！」と指令を出します。（これは、無意識の中で起こることなので、私たちの意志ではどうすることもできません）

でも、もう思うようにホルモンを生産できない卵巣が、悲鳴を上げます。「もう、これ以上、作れないんだってば（泣）！」という状態です。

すると、自律神経は「なんで作れないの？もう！」というヒステリー状態になって、あちこちに変な指令を出すようになります。

暑くもないのに、汗が噴出したり。なぜか興奮状態になって、気持ちがイライラしたり。急にフラッとめまいがするのも、この自律神経がおかしくなっている証拠です。

つまり、いまの体調不良の症状の指令を出しているのが「自律神経」なのです。

「ブラックコホシュ」は、この自律神経をつかさどる中枢神経に有効作用する薬草です。更年期の不調を抱えた女性が服用すると、体調不良を緩和するのは、この作用によるものです。

ブラックコホシュは、更年期の何に効果があるの？

「ブラックコホシュ」が更年期の不調に効果があるのはわかりましたが、具体的には、どんな症状にむいているでしょうか？

ブラックコホシュの主成分は、「アクテイン（トリテルペン配糖体）」、「イソフラボン」、「タンニン」などです。

イソフラボンも含有されていますが、さまざまな研究結果から、今では「女性ホルモン」と似た働きをするというよりも、「アクテイン」というトリテルペン配糖体が神経に働きかける作用による効果のほうが強いといわれています。

とくに、2007年に、ブラックコホシュの有効作用について、アメリカ・イリノイ大学の研究者がおこなった発表によると、「ブラックコホシュは、体温や女性ホルモンのコントロールをする神経に、とくに有効作用する可能性がある」のだとか。

更年期の不調でいうと、以下のような症状にとくに効果があるとされています。

・更年期特有のほてり
・多汗
・頭痛
・めまい
・動悸

更年期の不調の中でも、体温と関係の深い症状に効く可能性が高いようです。
（参考元／『サプリメント健康バイブル』NPO日本サプリメント協会著／小学館刊行）

悩んでいる不調の中で、このような症状が多いなら、サプリメントの選択肢のひとつに加えてみるのも効果的です。

「ブラックコホシュ」って、どうやって服用するの？

ハーブティ―として服用する方法と、サプリで摂る方法があります。

ハーブティーとして利用する場合は、10～15分程度煮出す必要があります。若干、ほかのハーブよりも必要時間が長いので、時間のゆとりが必要です。

乾草したハーブの量で換算すると、1日４０ｍｇまでの量が適量とされています。

サプリメントの場合、日本の医薬品メーカーから出ているものはほとんどなく、アメリカからの輸入サプリが主力になっています。ドラッグストアよりも、楽天などの通販を利用する方が品揃えもよい状態です。

HRTホルモン治療を行っている方は、過剰摂取になりやすいので、担当医師と相談の上、利用する必要があります。また、ほかのエストロゲンと似たサプリ等との併用は避けた方が無難です。

ａｍａｚｏｎで買えるハーブティ

Black Cohosh 100g　ブラックコホシュ

女性だからこその悩みを和らげる代表的なハーブです。利用部位は根で、独特の優しい土臭さがあるのが特徴です。別のハーブとブレンドして飲むのがおすすです。

急激なエストロゲン不足による更年期のトラブルにブラックコホシュは、標高１６００ｍまでの森林などに自生する多年草で、草丈が２ｍ程度になり、細身の茎に葉をつけ、夏にクリーム色の花が咲きます。ブラックコホッシュのハーブは、細かくカットした根を利用します。中国では、升麻（ショウマ）とされる近縁種（サラシナショウマ、コウライショウマなど）が漢方として利用されており、女性ホルモン、エストロゲンによく似た成分を含むことから、”女性に優しいいたわりのハーブ”と呼ばれています。また、属名にラテン語で、ｃｉｍｅｘ（虫）と、ｆｕｇｅｒｅ（逃げる）を語源としているほど、草に強いにおいがあり、その名の通り虫除けとしても利用されています。

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