更年期の体のだるさに効くサプリの選び方

「疲れやすい・全身の倦怠感」で不調なときのサプリとは?

更年期の女性が感じる不調の中で、最も多いのが「倦怠感」です。
(参照/みんなの更年期|更年期外来を受診した女性1069人の「更年期症状TOP30」とは?

 

更年期外来を受診した女性約1000人のアンケート結果によると、最も多かったのがこの「全身倦怠感」。実に、88.2%もの女性が抱えている不調の第1位になっています。
また、他の症状も併発している場合が多いのも、更年期ならではの特徴です。

 

倦怠感は、いつも体がだるくて疲れやすい状態。こうなると、何をするのもおっくうで余計にストレスがたまってしまいます。ここでは、「疲れやすい」「倦怠感」に効果があるサプリ成分をご紹介しましょう。


「倦怠感」に効く栄養素は、「更年期不調」にも効くものばかり!

体が疲れやすいのは、体内の必要栄養素が足りていないことも一因です。

 

更年期のホルモンの乱れ以外に、体のだるさを引き起こす原因も洗い出しておきましょう。

 

倦怠感の原因

@糖分やたんぱく質などがうまく代謝されず、エネルギー源となるATPが算出できない
※ATPとは⇒アデノシン三リン酸のこと。食べ物から摂った栄養素を、体内で消化した後にできる物質で筋肉を動かしたり体温を維持するために欠かせない成分。
Aストレスなどが原因で神経が疲れていること
B貧血が原因で体内で必要な酸素が不十分で体が疲れる。

 

「倦怠感」がとれないのは、複数の原因がからみあっていることも考えられます。
疲れを摂るために必要な栄養素と、その役割をまずご紹介しておきましょう。

 

疲れ、だるさに効果がある栄養素

 

@「ビタミンB群」…エネルギーをつくる体内活動をサポートし、疲労蓄積を防ぐ

A「マグネシウム」…ビタミンB群と一緒に糖分や脂質代謝を打奈合し、たんぱく質やDNAの合成に関わる栄養素。深い眠りに導く力もあり、ストレスが多い人は、@Aを合わせて摂るとよい組み合わせです。

B「ニンニク」…ビタミンB1の効力を高め、疲労回復に効く成分が豊富。

C「高麗人参」…特有成分ジンセノサイドが血流を良くし、疲労回復させる薬草。ストレスへの抵抗力を高める働きもあり、更年期の不調にも有効。

D「鉄分」…血液のヘモグロビンをつくり出すミネラル。ヘモグロビンには、体内に酸素を供給する役割があり、これが欠乏すると貧血からだるさを感じる成分。

 

このほか、ストレスが強いと体内の活性酸素が増加して、余計に疲れやすい状態を生み出します。活性酸素を抑えるには「抗酸化成分」が有効です。
ビタミンEやビタミンC、コエンザイムQ10が役立ちます。

 

@〜Cの栄養素は、更年期のさまざまな不調にも効く栄養素です。

 

とくに、Cの「高麗人参」の場合、含まれている成分の中に、「ビタミンB群、ビタミンC、マグネシウム、鉄分」などが含まれていますから、単品サプリを色々摂るより効率的といえるでしょう。

 

高麗人参由来のサプリメントは、いろいろあります。また、高麗人参と同様のジンセノサイドを含んだ薬草に、「田七人参」もありますから、疲れやすい方はどちらかを選んで試してみるのもおすすめです。

 

高麗人参と田七人参については、別記事で詳しくご紹介していますのでご参照ください。

 

高麗人参についての詳細⇒「高麗人参」の何が更年期に効くの?「高麗人参」の実力を徹底分析!
田七人参についての詳細⇒「田七人参」は更年期に効くの?!「田七人参」の効能と実力を検証!

 


関連ページ

更年期サプリを飲む前に!まず知っておきたい!正しい選び方と服用方法
女性は、40歳を超えたあたりから、体の衰えと同時に、体調不良が増加します。女性ホルモンの減少に加えて、栄養の偏りや生活習慣のツケが一気に現れるのも、この時期。 そこで、有効に使いたいのが、「サプリメント」です。 更年期の症状がひどすぎる場合は別ですが、まだ軽い症状なら、サプリメントを上手に活用することで、ずいぶん体調を改善することができます。 でも、ここで注意したいのは、サプリメントの選び方と服用方法。 カラダにいいからといって、「あれもこれも!」と複数のサプリを飲みすぎると、かえって逆効果になることもあります。ここでは、サプリを摂る前に、注意したいポイントをご紹介します。
女性ホルモンを補う!「女性ホルモン」に代わる成分が主力のサプリ
女性ホルモンを補う、助ける、似た働きをする栄養素が主成分の、更年期サプリをまとめました。更年期の生理不順やひどくならないための予防などにおすすめです。ホルモン補充法をやりたくない方は、まずはサプリを試してみましょう。
「血流改善」で更年期を緩和!「高麗人参」が主力のサプリベスト3
2000年以上もの長い間、秘薬として重宝されてきた理由は、「高麗人参」に含まれている「ジンセノサイド」というサポニン配糖体や、パナキシノールを始めとする「精油成分」、「ビタミン」、「ミネラル」が、複合作用することで、体の不調を改善するのが由縁です。 更年期の不調は、もれなく血行不良を引き起こしています。 血行を良くする「高麗人参」ベースのサプリは、さまざまな不調を改善する効果が期待できます。
更年期の不調に「プラセンタ」は効くのか?を検証してみた
動物の胎盤からとれる成分『プラセンタ』も、そのひとつ。胎盤は、ご存じの通り、子宮にいる赤ちゃんと母体をつなぐ栄養補給路の役割があります。 「美容サプリ」としての認知度が高いプラセンタですが、更年期の症状改善にも効果があるといわれています。その成分と効果を調べてみると、確かに、含まれている栄養素はかなりパワフル! 果たして、更年期のカラダに、どのくらい効果を発揮するのでしょうか?
検証!「ローヤルゼリー」は更年期の不調に効くのか?を調べてみた
誰もが一度は聞いたことがあるはずの、「ローヤルゼリー」。とくに、ご年配の方に絶大な人気があるイメージが強い成分のひとつです。 でも、ここで気になるのが、「更年期の不調」にも効くのかどうか?ですよね。ここでは、ローヤルゼリーの更年期の効果について、詳しくご紹介していきましょう。
マカは更年期に効果的?女性ホルモンを補う「マカ」の実力を検証
「女性ホルモンと似た働き」をする成分の代表格は「大豆イソフラボン」ですが、ちょっと気になる存在に「マカ」があります。 「マカ」も女性ホルモンと似た働きをする成分ですから、更年期の不調に悩まされている女性には、ちょっと気になる存在でもありますよね。 「マカ」とは、いったいどんな何なのでしょうか? 含まれている成分は、一体何なの? 詳しく検証していきましょう。
お茶で女性ホルモンを補える?!手軽さが魅力の「レッドクローバー」
女性ホルモンに似た働きをする食品のひとつ「レッドクローバー」。 実は、この「レッドクローバー」には、さまざまなイソフラボンが含まれていて、しかもお茶で服用するのが一般的なスタイル。 「お茶」と聴くと、何だか一気に気軽さが増しますよね。ここでは、レッドクローバーの効力について、詳しくご紹介していきましょう。
のぼせや多汗に効く?!自律神経を整える「ブラックコホシュ」の実力
「女性ホルモンと似た働きをする」といわれているものの中に、「ブラックコホシュ」という薬草があります。「ブラックコホシュ」とは、厳密にいうと、イソフラボンのように「女性ホルモンと似た働きをする」というよりは、自律神経を働かせる中枢神経に有効作用する薬草です。 ところで、この「ブラックコホシュ」。 中枢神経に有効作用するという薬草ですが、なぜ更年期の不調に効果があるのでしょうか? その理由を、詳しくご説明していきましょう。
女性ホルモンと似た働きが強い?タイの伝統薬「プエラリア・ミリフィカ」
女性ホルモンと似た働きをする「プエラリア・ミリフィカ」は、タイ北部の山岳地方に生息するマメ科のツル性植物で、「女性ホルモン」と同じような働きをする成分が含まれています。古くから、この地方の女性の民間薬として用いられてきた歴史があります。 そもそも、この植物が広く知られるようになったのは、この植物を食べている女性が「実年齢とは思えない若さを維持」していたから。 さて、この「プエラリア・ミリフィカ」の何が、更年期の不調を緩和させてくれるのでしょうか? 詳しくご紹介していきましょう。
「高麗人参」の何が更年期に効くの?「高麗人参」の実力を徹底分析!
「大豆イソフラボン」と並んで、更年期サプリの中で人気が高いのが「高麗人参」です。 イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをする成分ですが、実際のところ、高麗人参にはこのような成分は、一切入っていません。 それなのに、更年期の不調を改善できるのは、一体なぜなのでしょうか? ここでは、「高麗人参」の何が更年期に効くのか?について、詳しく検証していきましょう。
「田七人参」は更年期に効くの?!「田七人参」の効能と実力を検証!
更年期の女性向けのサプリの中には、「田七人参(でんしちにんじん)」由来のものもあります。 正直、あまり効き馴染みのない材料名ですが、実際のところ、この「田七人参」とは、いったいどんな人参なのでしょうか?  また、更年期のどんな不調に効果があるのでしょう?ここでは、「田七人参」の実力について、いろいろご紹介していきましょう。
シミ&シワ予防、むくみまで改善?!「松樹皮エキス」のスゴイ実力
「ピクノジェノール」は、フランス産松樹皮から抽出される、「水溶性のフラボノイド類」の総称のことで、これには、「プロアントシアニジン」、「カテキン」、「タクシフォリン」、「フェノール酸類」など40種類以上の有機酸が含まれています。 「ピクノジェノール」は、非常に抗酸化作用が強く、その作用は「ビタミンC」や「ビタミンE」の50倍以上も! その上、お肌のコラーゲンを保護する作用があるため、今では「化粧品」の有効成分としても広く活用されている成分です。 しかも、美容効果だけではなく、「むくみ解消」や「生理痛」「月経過多」などの緩和にも役立つ効能があり、更年期不調も一緒に改善できる可能性があります。
肌荒れ、肩こりは老化のサイン?!老化予防に効く「抗酸化サプリ」
更年期は、目前に迫った「老年期の入り口」。 アンチエイジング(老化防止)を、真剣に考えるべき時期でもあります。 「老化の原因」は、体内にたまった「活性酸素の増加」が原因。「活性酸素」は、血管や細胞を酸化させ、老化スピードを早めてしまいます。 これを防止するには、酸化を防ぐ「抗酸化成分」が必要。食材から摂取するのが一番ですが、なかなかうまくいかない場合は、抗酸化力がある栄養素をサプリメントで摂取するのも一つの手。 ここでは、「抗酸化力がある4つの栄養素(サプリ)」をご紹介していきましょう。
更年期の症状別サプリ|困ってるのは「イライラ」という場合のサプリ
イライラは女性ホルモンが乱れている更年期特有の症状。ストレスを感じると、イライラが起こりやすくなります。家族との関係や仕事場での人間関係などがきっかけとなることも、少なくありません。 更年期には、さまざまな不調が起こりますが、中でも「イライラ」は必要な栄養素が足りていないことも遠因になります。 ここでは、「イライラ防止」に効くサプリメントの組み合わせをご紹介していきましょう。
更年期の症状別サプリ|「憂うつ・気がめいる」ときのサプリの選び方
更年期になると、女性ホルモンが乱れて、自律神経に変調が起こりやすくなります。 こんなときに、何らかのストレスを受け続けると、このような精神的な不調が出ることも、珍しくはありません。 もし、このような症状に加えて、「眠れない」「焦燥感でいっぱい」「汗が出る」「動悸がする」「手がふるえる」などの複数の症状が出るようなら、速やかに心療内科を受診する必要があります。 「そこまでの複数症状はないけど、憂うつで困っている」という場合は、憂うつ感に効く成分を試してみる目という手法もあります。 ここでは、まだ深刻な状態ではない「憂うつ感」に効くサプリメントをご紹介します。
更年期の症状別サプリ|「食欲不振」で困っているときのサプリとは?
更年期になると、「食欲不振」に悩むことがあります。 「何も食べたいと思えない」「全然食べていないのにおなかがすかない」。 こんな状態になると、どんどん食が細り、みるみるうちに体重が激減していくことも珍しくありません。 食欲不振を起こしている原因は、いろいろありますが、まずどんな対処をすればよいのでしょうか? また、こんなときに役立つサプリはあるのでしょうか? 詳しくご紹介していきましょう。
更年期の症状別サプリ|「尿もれ・頻尿」対策の為のサプリの選び方
更年期から増える「尿もれ」や「頻尿」。ひどくなると、日常生活にも多大な影響が出てしまいますから、できるだけ早めに何とかしておきたいものですよね。 これを防止するには、この症状に効果のある栄養素を摂っておくのも重要です。ここでは、「頻尿」や「尿もれ」になったときに押さえておきたいサプリ成分をご紹介していきましょう。
更年期の症状別サプリ|「眠れない」ときに試したい薬草「バレリアン」
不眠を解消するためには、脳の「神経伝達物質」の材料になる栄養素を摂る必要がありますが、これだと少し長期戦になってしまいます。 不眠が長引くと、うつ病に発展したり、ほかの体調不良が起こりやすくなりますし、本格的な不眠症になってしまうと、病院で睡眠薬を処方してもらうことになってしまいます。できたらそうなる前に、早めに対処しておきたいものです。 最近、不眠症状が出ていて、「いま、まさに困ってる!」という場合に、試してみたいのが天然の薬草ハーブ「バレリアン」です。詳しく、ご紹介していきましょう。
更年期の症状別サプリ|「もの忘れ」が増えて困ってる!ときのサプリの選び方
更年期からの女性ホルモンの減少は、脳の「記憶力」にまで影響を及ぼします。 その理由は、「アセチルコリン」という神経伝達物質にあります。 記憶は、脳の「海馬」という場所に記録されますが、この「アセチルコリン」が活性化されないと、うまく記録することができなくなります。 そのため、女性ホルモンが減少すると記憶力も低下しやすくなりわけです。 「最近、もの忘れがひどくなってきた」という方は、この影響をモロに受けている可能性もあります。 いまは「単純なもの忘れ」でも、加齢に伴って脳の働きが弱まると、老人性のボケや認知症になる可能性があります。老後まで視野に入れておくと、脳に必要な栄養を補給しておくことはとても大事な対処法のひとつです。 ここでは、物忘れ防止に効果がある栄養成分をご紹介しておきましょう。
更年期の症状別サプリ|「むくみで足がパンパンな人」の有効サプリ
むくみは、年齢に関わらず、かかえやすい悩みのひとつですが、更年期になるとさらに増加しやすくなります。これは、女性ホルモンの減少や下半身の筋肉の衰えが原因で、「血液の流れ」が悪くなると起こりやすくなります。 「むくみ」を解消するためには、血液の流れをよくすること。 そして、下半身の筋肉を鍛えることが必要です。(これは運動で努力するしかありません) ここでは、血液の流れを良化させて、むくみにくくする効果が期待できるサプリ成分をご紹介しましょう。
更年期の症状別サプリ|「冷え症」改善の決め手は血巡り!有効サプリの選び方
更年期以前から「冷え症」に悩まされている方は、慢性的に「血の巡りが悪い」状態です。実は、この「血の巡り」は、更年期不調の強弱にも大きな関係があります。 血行を促しているのは「自律神経」ですが、更年期不調の根本的な原因は、女性ホルモンの減少が引き起こす「自律神経の乱れ」にあります。 もともと、血の巡りが悪い方は自律神経が乱れやすい人ですから、女性ホルモンの影響まで受けるようになると、ますます不調が続くようにになります。 「血の巡り」を良くすることは、更年期以降の生活習慣病の予防にもつながります。 まずは、「血液がちゃんと流れる状態」を作ること。 これが、今後の健康維持のために欠かせない対策になります。 ここでは、血流を促進させるさまざまな成分について、ご紹介していきましょう。
更年期の症状別サプリ|「ドライマウス⇒口臭がする」ときのサプリ
更年期の不調の中には、「ドライマウス」という症状があり、この唾液がうまく分泌できなくなって、常に口の中が乾燥して、悪臭を放つようになります。 これを解決するためには、ドライマウスの治療と口臭対策が必要です。 ここでは、ドライマウス&口臭緩和に役立つサプリメント成分について、ご紹介していきましょう。
更年期の症状別サプリ|「生理不順」で困っているときのサプリの選び方
やがて生理はなくなるとはいえ、月経があるうちはまだ女性ホルモンは、乱れながらも分泌されている状態です。 あまりにも症状がひどい場合は婦人科での治療が必要ですが、それとあわせて食事の内容を改善することも重要な対策です。 ふだんの食事で補えないモノはサプリを活用すると、必要な栄養素を楽に補うことができます。ここでは、「生理不順」に悩まされているときに有効なサプリをご紹介しましょう。
更年期の症状別サプリ|「ストレスでまいりそう!」なときのサプリ
更年期不調の直接的な原因は、女性ホルモンの減少から始まる「自律神経の乱れ」です。 でも、人によって不調の重さが違うのは、「受けるストレスの強さに左右される」といっても過言ではありません。 更年期は、ちょうど今までのライフスタイルに変化が訪れる時期。 子供の自立や家族の介護、夫との関係の変化。 仕事の責任が増したり、人間関係で悩んだり…。 とくに、精神的なストレスは、心身共に影響を受けやすいので注意が必要です。 もし、いま強いストレスを感じているなら、「ストレスを緩和させるサプリ」を活用するのも得策です。ここでは、ストレス緩和に効果があるサプリメントをご紹介していきましょう。

TOP 基礎知識 治療法いろいろ 更年期うつ 更年期の体験記 サプリ図鑑